スタンダードもいいけれど、いろいろな味を楽しみたい!という人にお薦めなのが、変化球の変わりダネ餃子。個性あふれる逸品を紹介します。
1. パイロン/飯田橋
酒が進む個性派餃子は、スパイスも肉汁もたっぷり。
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レッドドラゴン4個¥390。唐辛子のピリッとした辛さがクセになる。
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パンッと張り詰めた皮の中には、ジューシーな餡がたっぷり。その福福とした餃子のビジュアルに食欲をそそられる「パイロン」。シナモンがふんわりと香る白龍餃子をはじめ、ニンニクのエネルギッシュな風味が楽しめるレッドドラゴンや、皮に竹炭を練り込んだ黒龍餃子など、9種のオリジナル餃子を用意する。
餃子好きのオーナーが、神楽坂で経営していたカフェで自慢の餃子を出したところ評判を呼び、専門店をつくるにいたったという経緯もあって、見た目も味も独創的。オープン当初、皮は厚めが主流だったが、常連客のリクエストに応えてカリカリの薄皮もメニューに加えた。店内には「〆はメシでよろしくね」などと書かれた紙が貼られているが、香辛料やニンニクが効いた大人好みな餃子は、どちらかと言えば米よりも酒のおともにぴったり!? 豚肉や野菜の旨味が凝縮した大切な肉汁をこぼさないよう、レンゲを使うのをお忘れなく!
パイロン
住所:東京都新宿区新小川町8-32 宝ビルⅡ1F
TEL:03-3260-6571
http://pairon.net
※店舗情報が変更となる場合があります。事前に確認をお薦めします。
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2. タイガー餃子会館 宇田川町/渋谷
洒落を効かせた、ユニーク餃子が目白押し!
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チンギス・ハンと遊牧民の羊肉餃子5個¥626。中国醤油を練り込んだ皮と羊肉が合う。
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チーズ・イン 赤いトマト餃子は、なにもつけずにそのままで。5個¥626
宇多川町店のみで扱う、トラ縞トラ餃子5個¥626
“虎”の勢いが止まらない。というのは、野球ではなく、餃子の話。都内を中心に猛スピードで店舗数を増やしている「タイガー餃子会館」。看板メニューはもちろん餃子だが、店によってそのバリエーションが異なるというのも、ファンの心をつかんでいる秘密だ。「餃子をもっとスタイリッシュに」をコンセプトに掲げた宇田川町店は、珍しい創作餃子が豊富。タイガーにちなんだトラ縞トラ餃子や、まるでイタリアンなトマト餃子、かつお節がどっさりのったやぶれかぶれ浅草餃子、アツアツのグラタンチーズ餃子など、ユニークなメニューが満載。点心類は中国の黒竜江省出身の黄秋月さんが手がけているとあって、皮からすべて手づくりする餃子の味も、お墨付きだ。前菜や〆の麺類、酒のメニューも充実、個室も完備しているため、大勢で賑やかに餃子パーティを楽しむのにもぴったり。金曜と土曜は深夜4時まで営業しているので、深夜飯にも重宝しそうだ。
タイガー餃子会館 宇田川町
住所:東京都渋谷区宇田川町37-35
TEL:03-6427-0427
http://www.kiwa-group.co.jp/restaurant/194
※店舗情報が変更となる場合があります。事前に確認をお薦めします。
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3. 和合餃子/岩本町
皮と具材のバランスにとことんこだわる、個性派餃子が充実。
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イカ墨を練り込んだ「黒皮」がインパクト大。豚肉にキクラゲを加えた餡の食感も楽しい黒餃子5個¥561
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サザエ餃子5個¥637。一見、普通の羽根付き餃子だが、中には厚めにスライスしたサザエが。旨味あふれる名品。
神保町が学生の街、神田がサラリーマンの街だとすれば、岩本町はちょっとマニアックな大人の街。ツウ向けの飲食店が多いこの場所にオープンして「和合餃子」を切り盛りするのは、山東省出身の王軍秋さん。料理人で夫の宋立軍さんとともに、11年前に来日。以来、中国の郷土料理をアレンジしたオリジナルの味で、多くの人の心をつかんできた。
「祝日や年末など、いわゆるハレの日のご馳走だった」と王さんが言う餃子は、皮からすべて手づくりするのがこだわりで、現在は49種ものバリエーションを揃える。納豆、チーズ、わさびなど、いろいろな試作を重ねてきたが“和合”の名の通り、「みんなの口に合う」と確信したものだけをオン・メニュー。豚肉に具材を練り込むことで、味の一体感を生み出すのもポイントだ。ここでのツウな食べ方は、王さん一家に代々伝わるニンニクたっぷりのタレをつけること。パンチのある味が、個性派餃子に不思議なほどよく合う。
和合餃子
住所:東京都千代田区岩本町3-1-10 カネヒロビル2F
TEL:03-3863-5441
※店舗情報が変更となる場合があります。事前に確認をお薦めします。
※Pen2016年4/15号「1冊まるごとおいしい餃子。」特集よりPen編集部が再編集した記事です。