ソニーが発明した、消臭や抗菌の機能を実現した「新機能素材」が続々と採用

  • 文:一ノ瀬 伸
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トリポーラスを糸に練り込んで生地にすることで、従来の染色では実現できない独特な黒を表現した「TYPE-Ⅰ(タイプ・ワン)」のジャケット¥99,000、ポロシャツ¥48,400、パンツ¥57,200/すべてA-POC ABLE ISSEY MIYAKE / AOYAMA TEL:03-3499-6476 © ISSEY MIYAKE INC Photo: Hiroshi Iwasaki

ソニーグループが開発、特許を取得した新しい多孔質炭素材料「トリポーラス」が話題だ。世界で年間1億トン以上廃棄されるという米の籾殻を原料に使っているが、籾殻の微細構造による優れた吸着力を活かし、消臭や抗菌などの機能を実現。アパレルからボディケア製品まで幅広い活用が期待される。今年の3月にブランドを立ち上げ、異業種との協働プロジェクト「タイプ・ワン」も始動した「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ」をはじめ、今季は複数のブランドからトリポーラスを採用した新製品が続々と誕生している。今後さらに注目が高まる素材だ。

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用途に合わせて形状や粒度を調整できるトリポーラス。消臭繊維などのアパレル分野に応用したのが「トリポーラスファイバー」だ。

エイポック エイブル イッセイ ミヤケ/A-POC ABLE ISSEY MIYAKE

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