さまざまな企業や団体とコラボレーションを行ってきたハローキティは、いまやユーチューバーとしても大活躍。 「カワイイ」の底力を発揮し、新しい表現者となっている。

「やりたいことは全部やる！」をモットーに2018年、ユーチューブクリエイターとしてデビューしたキティ。大好きなアップルパイへの愛を語ったかと思えば、芸人顔負けのコントを妹のミミィと一緒に披露。ヒロシと時間ほぼ無言で焚き火をしたり、飛行機の操縦席から空の旅を届けるなど、なんにでもチャレンジし、「いつも自分らしくいたい」という姿勢を貫いている。

現在動画数は210本、チャンネル登録者数は27万人(21年6月)と、その勢いはとどまるところを知らない。特に力を入れているのが19年から国連との協働で発信している「#HelloGlobalGoals」というプロジェクトだ。SDGsの17の目標について動画をアップ。国連機関の専門家に話を聞き、海外の難民キャンプを訪ねて現地からリポートする。このシリーズはニューヨークの国連本部で正式に発表され、なんと国連副事務総長も出演。日本語と英語で公開され、SDGsをわかりやすく伝えるコンテンツとして教育現場でも採用されているのだ。

どんな困難にも前向きなキティの姿には「私にもできることがあるかも」と思わせる力がある。身長リンゴ5個分の小さな身体からは信じられないほど大きな愛を発するキティ。これからも世界中を笑顔にするだろう。---fadeinPager---

「HELLO KITTY CHANNEL」の人気動画はこちら！

SDGsの3番目の目標「すべての人に健康と福祉を」を伝える回では 、エイズ、結核と並ぶ世界3大感染症であるマラリアと闘う取り組みを紹介。国立国際医療研究センターのマラリア部長のもとへ、キティが説明を聞きに行く。

コロナ禍でなかなか外出ができない昨今、フライトシミュレーターを使って空の旅を楽しめる動画を企画。副操縦士の横に座っておしゃべりしながら、東京の景色を空から眺めるキャプテンキティの興奮が伝わってくる。

視聴者がコメント欄に寄せたメッセージや質問・相談にキティが答える大人気企画「コメント返し」。「キティちゃんは心が疲れている時、なにをしますか?」との質問には、「自分のいまの気持ちにきちんと向き合う」との答えが。

ユニセフの協力を得て、インドネシアの中学校をキティが訪問。SDGs の授業に参加し、身近なところから問題と解決策を見つける様子を伝える。わかりやすい質問を投げかけてコミュニケーションするキティは、現地でも大人気。

YouTubeで人気のキャンパーであるヒロシとのコラボ動画は60万回以上再生され、話題に。ふだんのおしゃべりキャラから一変し、1時間ほぼ無言で焚き火を囲むキティのほのぼのした様子に、癒される視聴者が続出している。

相方である双子の妹のミミィと漫才を披露するこの動画では、ジャルジャルが「M-1グランプリ2018」の決勝で披露したネタ「国名分けっこ」をアレンジ。キティによるミミィへのムチャぶりに意外な面を発見！?　再生回数76万回。

---fadeinPager---

サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史が開催

『サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史』
創業60周年を迎えたサンリオが展覧会を開催。800点以上の商品や原画、資料を展示し、カワイイ文化の成り立ち・発展をひも解く。やなせたかしや水森亜土、内藤ルネらアーティストとのかかわりから『いちご新聞』、レディー・ガガが着用したハローキティのドレスの再現まで、世代を超えて楽しめる。大分（会期：7/10～9/5）、東京（会期：9/17～2022年1/10）でも開催予定。