三世代の家族を通してチベットのいまを見つめる、『羊飼いと風船』。

  • 文:細谷美香
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【Penが選んだ、今月の観るべき1本】

放牧で生計を立て、三世代で暮らすチベットの家族。ある日、母ドルカルの妊娠が発覚。一人っ子政策と伝統の狭間で選択を迫られる。
作家としても活躍するチベット人監督、ペマ・ツェテンの日本初上陸作品。魂と現実の関係性を探求したかったと語る監督が、伝統と近代化の狭間で揺れる家族の姿を見つめた。移り変わる時代の中ですれ違うそれぞれの思いが、美しい草原と青空とともにスケッチされている。



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『羊飼いと風船』
監督/ペマ・ツェテン
出演/ソナム・ワンモ、ジンバほか 2019年 中国映画
1時間42分  1月22日よりシネスイッチ銀座ほかにて公開。
http://www.bitters.co.jp/hitsujikai/