【Penが選んだ、今月の観るべき1本】
『散歩する惑星』などで知られる、スウェーデンの鬼才、ロイ・アンダーソンの5年ぶりとなる新作。悪夢を見続ける牧師や荒廃した街の上空を飛ぶ男女など、さまざまな人々の姿を、優しい色合いの映像とワンシーンワンカットによる独特のリズムによって映し出していく。呼吸する絵画のような独創的な世界観は唯一無二。スクリーンの端々から滑稽さと愛おしさがにじむ、人生のスケッチ集とも言える作品だ。
『ホモ・サピエンスの涙』
監督/ロイ・アンダーソン 出演/マッティン・サーネル、イェッシカ・ロウトハンデルほか
2019年 スウェーデン・ドイツ・ノルウェー合作映画
1時間16分 11月20日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開。
http://www.bitters.co.jp/homosapi/