世界初の大西洋単独無着陸横断に成功したリンドバーグが考案し、ロンジンが1931年に製作した「アワーアングルウォッチ」は航空時計の最高傑作といわれる。30年代は飛行機の黎明期であり、女性初の単独大西洋横断を果たしたアメリア・イヤハートやハワード・ヒューズなど、伝説的な飛行士が活躍。極寒の地に挑む冒険家が当時、命を預けたのもロンジンの腕時計だった。
「ロンジン スピリット」は、そんな歴史とパイオニア精神を現代に甦らせた新コレクションだ。回しやすい大型リューズなど、往年のパイロットウォッチのスタイルを継承。ただし、ノスタルジックなだけではない現代的なデザインに仕上がっている。そのセンスを端的に象徴するのが、アプライド(植え込み)のアラビア数字インデックスといえよう。写真ではわかりにくいかもしれないが、普通よりも背が高く造形されているため、ダイヤルベースから浮き上がって見えるほどの立体感がある。その頭上を、先端が赤く塗られた秒針が精緻に時を刻みながら動いていく。
このダイナミックなダイヤルに、5つの星「ファイブスター」が印象的なアクセントとして添えられている。かつて搭載ムーブメントのクオリティを星の数で表示していた習慣に倣ったという。もちろん5つ星は最高評価であり、この新コレクションもシリコン製ヒゲゼンマイを採用した最新キャリバーを搭載。磁気に強く、60時間以上のロングパワーリザーブに加えて、COSC(スイス公式クロノメーター検定協会)の精度審査をクリアしたクロノメーター認定を受けている。
3針で日付表示付きモデルはケース径が40㎜。クロノグラフでも42㎜なので、ビジネスシーンからカジュアルまでシームレスに使いこなせる。なかでもイチオシなのが、「プレミアム」モデルだ。自分で簡単に脱着できるステンレスブレスレット、レザー製ストラップ、それにレザー製NATOストラップの3本が付属したセットになっており、シチュエーションに合わせて時計まわりの雰囲気を変えることができる。使い勝手とお得感は抜群というほかない。年齢を問わず、冒険心を決して失わない人であれば、見果てぬロマンを託せる時計として末永く愛用できるのではないだろうか。
問い合わせ先/ロンジン TEL:03-6254-7350