ピーターバラカンは、自我が目覚める11歳の頃ジョン・レノンの反骨精神に憧れた。

  • 文:梶原博子
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ピーター・バラカン●1951年8月20日ロンドン生まれ。ロンドン大学日本語学科卒業後、74年に来日。音楽出版社を経て、86年にブロードキャスターとして独立。テレビ、ラジオなどさまざまなメディアを通じて、ブルースやR&Bをはじめとする世界の音楽の豊かさを伝える。現在は放送番組の制作、出演を中心に活動している。2020年1月27日(月)に、J-WAVE「STEP ONE」の特別番組「Pen TALK ABOUT JOHN」に登場。


ロンドンで生まれ育ったピータ・バラカンは、自身が11歳の時、ビートルズが2曲目のシングル「プリーズ・プリーズ・ミー」で大ヒットした瞬間をリアルタイムで経験している。

「生まれて初めて行ったコンサートがビートルズでした。1964年1月2日、母親と弟と3人で観に行きました。当時僕は12歳で、2000人以上入る古い映画館の2階席の最前列にいてとてもよく見えたんです。でもPAもないし、女の子たちはキャーとやっているからなにも聴こえないんです。ボーカルも演奏もギターアンプから音が出ていて、女の子の合唱に負けちゃっている。「そうか……」と残念でしたが、自分にとってのいちばんのアイドルが動く姿を生で観たっていう、それだけで感動でしたね」と、ビートルズ初体験のエピソードを語った。多感な12歳の少年にとって、メンバーの中ではジョン・レノンのちょっと皮肉った感じが心に響き、その反骨精神が魅力的に映ったのだという。

そんなバカランが選んだ一曲は「平和を我等に(Give Peace a Chance)」。「この曲のタイトルは『平和を試してみたら?』というものですよね。世の中はなにかあるとすぐ戦争とか諍いに発展するようなことが多いんですけれど、単純に『まあまあ、平和も試してみたら?』っていうのは、いまの時代でもとても心に響く言葉だと思っています」と話し、ジョンへの思いを馳せるバラカン。彼が「平和を我等に」をいま改めて聴き直した時に読み解いたジョンからのメッセージについては、Pen最新号『ジョン・レノンを語れ!』の中でも語っている。こちらも要チェックだ。


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ラジオ局J-WAVE(81.3FM)で毎週月〜木、朝9〜13時OAする情報エンタメプログラム「STEP ONE」。ナビゲーター サッシャと増井なぎさが、働く人に役立つ情報と仕事が捗るGOOD MUSICを届ける。

Pen 2/1号『ジョン・レノンを語れ!』は 1/15(水)発売。
2020年はジョン・レノン生誕から80年、没後40年というメモリアルイヤー。なぜいまも彼のメッセージは心に響くのか。楽曲はもちろん、発言や私生活に至るまで波乱に満ちた人生を掘り下げ、その魅力の根源に迫る完全保存版。


J-WAVE(81.3FM)「STEP ONE」「Pen TALK ABOUT JOHN」

放送日時:2020年1月14日(火)~1月30日(木)の月曜~木曜 12時10分~12時20分頃
内容:Pen 2/1号『ジョン・レノンを語れ!』とコラボレーション。
毎日、スペシャルゲストが登場し、ジョン・レノンのお気に入りの1曲を紹介しながら、その想いを語ります。

※この期間、「#ジョンレノンを語れ」を付けて、ジョン・レノンの想い出とともに
好きな曲をツイートすると、番組内で紹介されるチャンスが!

Radikoでこちから聴くことができます。
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20200127121135
※聴取期限はOAから1週間以内

Pen Online最新号ページはこちらから → https://bit.ly/2sUdK8d
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