豊かな自然に抱かれた長野県・浅間山麓エリアで開催中の「浅間国際フォトフェスティバル2019」。御代田町のメイン会場を中心に、軽井沢町と北軽井沢の2会場を加えた3つのエリアが写真一色に染まり、来場者の目を楽しませている。
本フェスティバルは、近年国際的に評価が高まっているアート写真の祭典として国内外から優れた写真家55組を招聘し、全728点の作品を展示するというもの。従来の写真展との大きな違いは、屋内だけでなく屋外の自然空間を活かして展示している点だ。ツタの絡まる建物を背景に展示されていたり、白樺の森に作品がちりばめられていたり、雄大な浅間山を借景していたり……。光や風、草木の匂いなどを感じながら鑑賞する体験は、五感を刺激し、新しい写真の魅力を教えてくれる。参加アーティストは、シャルル・フレジェ、ネルホル、ウィージー、サナ・レート、大塚千野、鈴木崇など。プリント写真に加えて、映像やインスタレーション、 最新の投影システムを使ったインタラクティブな体験など、作品をさまざまな角度から楽しめる仕掛けも満載だ。
御代田から軽井沢まで、3エリアが写真一色に。
メイン会場である御代田町エリア内では、信州・御代田龍神まつりや地元の成人式に参加した町民をコラージュした100mの巨大ポートレート、御代田町の小中学生の作品を集めコンテナや廃車のバスに展示した写真展も同時開催。町内の集会所では、作家・水谷吉法による暖簾にプリントされた作品が会場を訪れた人々を出迎えるなど、町全体が写真一色に。
また、北軽井沢エリアでは、浅間火山博物館、ルオムの森が会場となり、ルオムの森ではチャーリー・エングマン、平澤賢治、ルーク・ステファンソンらの写真をフィールドアスレチックを擁する屋外のスペースに展示。さらに軽井沢町エリアでは、軽井沢プリンスホテルイーストにて、100 年後も残したい絶景をテーマに開催された「PASHADELIC グローバルフォトコンテスト2019」の入賞作品を展示している。この秋は、御代田町をはじめとした浅間山麓に足を運び、五感を研ぎ澄ましながらの新しい写真体験はいかがだろう。
『浅間国際フォトフェスティバル2019』
開催期間:2019年9月14日(土)〜11月10日(日)
会場:メイン会場「御代田写真美術館予定地_MMoP」(旧メルシャン軽井沢美術館)周辺他、軽井沢町内、群馬県長野原町内の3エリア
長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1794-1(メイン会場)
開催時間:10時〜17時 ※最終入場16時30分まで
会期中無休
入場無料 ※一部有料エリア¥1,500(税込)、中学生以下無料
https://asamaphotofes.jp