京都への旅は、拠点を市内のどこに置くかで、過ごし方も変わってきます。ひとりでも心地よく、フットワークも軽やかに、暮らすように過ごせる宿を紹介します。
【葵 HOTEL KYOTO】名工の力作も誕生、和と洋の美しい融合。
町家を再生し、古くて新しい京都での滞在を実現してきた「葵 KYOTO STAY」が、2015年3月、初のホテルをオープンしました。これまでのステイ空間同様、交通アクセスがよく、観光にも買い物にも便利で、祇園や先斗町などのナイトスポットも徒歩圏内。鴨川向きに4室、高瀬川向きに2室ある客室は、北欧のヴィンテージやイタリアのモダンな家具、日本の骨董などが配され、屏風絵や浮世絵を飾ってコンテンポラリーな空間を演出。古いものをただ並べるのではなく、新しい創意を加えながら、美しい伝統を継承しています。
なかでも特徴あるのは301号室。数寄屋建築の名工として知られる中村外二工務店がメインルームとなる和室を手がけ、鴨川の景色やモダンな家具と調和をとりながら、凛とした空間を完成させています。イメージとしての日本ではなく、京都の美意識を凝縮した極上の空間。和と洋の美しい融合がひとり占めできます。
京都市下京区木屋町通仏光寺上ル天王町146
TEL:075-354-7770
FAX:075-354-7772
部屋数:全6室
料金:301号室¥61,200~、401号室¥62,400~、403号室¥37,200~、朝食別¥2,500 ※すべて税込
www.kyoto-stay.jp
【山科別邸 源鳳院】建物も庭も雅趣漂う、ラグジュアリー空間。
屋敷や神社仏閣が点在する、閑静な岡崎にひっそりと佇む日本旅館。900年の歴史をもつ公家山科家の別邸として大正9年に建てられた由緒ある建築です。山科家が装束の着装や調達を家職とし、宮中の雅な文化を伝えてきたことから、雅趣を重んじた宿として営まれています。
およそ500坪ある敷地には建物を取り囲むように庭を配し、客室は茶室の趣がある離れ、庭に出られる部屋など、趣の異なる部屋が4室。館内でゆっくり過ごしてほしいとの思いから、ライブラリーとして使えるサロンや数寄屋建築の広間、貸し切り風呂があり、プライベート感のあるつくりになっています。観光や美術館巡りに最適の立地ですが、ずっとここにいて過ごすのも一興です。
京都市左京区岡崎法勝寺町77
TEL:075-752-1110
FAX:075-751-7277
部屋数:全4室
料金:離れ¥295,574、母屋¥57,974 1名の場合離れは同額、母屋¥46,980~ ※すべて税込
www.genhouin.co.jp/
【ホテル アンテルーム 京都】最新アートとカルチャーを、ホテルにいながら体感。
築23年の学生寮をコンバージョンしたホテル。アートやカルチャーが感じられるギャラリーやラウンジを設け、エントランスには彫刻家・名和晃平氏のアートを展示。「ギャラリー9.5」では京都を拠点に活動する若手作家の作品も紹介。館内のいたるところにアートを飾り、ディテールにこだわった家具を配したコンパクトな空間はシンプルで居心地よく、アートは購入もできます。日常と非日常がほどよく混在する場となっています。
2016年夏に増床リニューアル。コンセプトである「京都のアート&カルチャーの今」に加え、「和」の要素を取り入れた庭付きの客室や、蜷川実花氏、名和晃平氏らが手がけたコンセプトルームが特徴だ。
京都市南区東九条明田町7
TEL:075-681-5656
FAX:075-681-5655
部屋数:全128室
料金:シングル¥6,000~、ツイン¥15,000~(シーズンにより変動) 朝食別¥1,000 ※すべて税込
http://hotel-anteroom.com
【京宿 うさぎ】京町家で暮らすように、一棟貸し切りで過ごす。
1日6組限定の全室スイート。二条城を望む、町家をリノベートしたデラックススイート4部屋と二条城駅前の別邸スイート2部屋。最大136㎡の広々とした客室に入ると、風情ある和室とモダンな寝室、食器類が揃うキッチンがあり、旅人であることを忘れる寛ぎの空間に心打たれます。坪庭付きの部屋もあり、日々の疲れを癒すジャグジーを全室に完備しています。隠れ家のように静かで、京都に暮らすかのように滞在できます。
お庭/お空/お山/お池:京都市中京区西ノ京北聖町1
お花/お星(別邸):京都市中京区西ノ京職司町56
TEL:075-821-1112
FAX:075-203-0951
部屋数:全6室
料金:1室¥39,960~(食事なし、宿泊税別、税込)
https://usagi-yado.com
【ビジュウ】河原町にありながら、別荘のような心地よさ。
「京都の別荘に遊びに行く」をコンセプトにする、2フロア3部屋のスタイリッシュホテル。世界各国のアートを飾ったモダンなスイートに対して、デラックスは漆喰壁や木を随所に用いたぬくもりのある空間。長期滞在やファミリーユースを意識し、キッチンや大きめのクローゼットも完備されています。河原町の繁華街にあって静かで濃密、そして美しい京都滞在が満喫できます。
京都市下京区木屋町通四条下ル船頭町194 村上重ビル
TEL:075-353-0802(10時~19時)
FAX:075-371-1666
部屋数:全3室
料金:302号室 ¥37,800~、301号室¥54,000~、501号室¥97,200~(※すべて素泊まり。シーズンにより変動) エキストラベッドの追加は301号室のみ 302号室はシャワールームのみ
http://bijuu.jp/
こちらの記事は、Pen+「完全保存版 ひとり京都。」特集からの抜粋です