香水が苦手なすべての人に。自分を整えるために纏う、塗香(ずこう)というスタイル

  • 文:Pen編集部
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オールブラックの本体はスティック状で、洗練されたパッケージデザイン。取扱説明書は、グラフィックデザイナーの小路山都が手がけています。塗香「NEZ α」(径2.2×H6.7cm)¥3,240(税込)Photo:Terminal81 Film/Naoki MIYASHITA

近頃は香水をつける男性が減ってきたともいわれていますが、香水とはまた違う香りを纏うためのアイテムとして塗香(ずこう)をご存知でしょうか? 塗香は数種の香木を混ぜて粉末にし、身体に塗る香り。古来、心を清め邪気を払うものとして仏教儀式などで取り入れられてきました。

今回紹介するのは、「東京香堂」が新たに発売した塗香「NEZ α」です。東京香堂は、1935年創業の線香専門店の3代目が2014年に始めたブランド。利根川が流れ、自然豊かな群馬県みなかみ町のアトリエで、東洋と西洋の伝統技術を融合させたお香や香木セットなどを開発・販売しています。

NEZαは、インドの最高級品とされる老山白檀、ベトナム産沈香など各地から天然の原料のみを厳選・調達し調香。お香を彷彿させるやさしい香りが、揺らぐ心を落ち着かせてくれます。さらに、付ける人の微かな体臭と混ざり合い、体温で温められることで完成するもの。十人十色、自分だけの香りが完成するというわけです。

これまで塗香といえば瓶やポリエステルの袋に粉状で入っていたものがほとんどでした。NEZ αはスティック状のコンパクトなサイズで、手首や掌に擦り込むロールオンタイプ。ポケットに入れて持ち運びしやすく気軽に使える、まさしく現代の塗香といえるでしょう。香水のように飾るための香りではなく、本来の心地に戻るための香りである塗香。仏教行事や儀式など特別な時だけでなく、自分を整え、清める時など日常的に使いたいものです。

少量ずつ出てくるロールオンタイプ。コンパクトなサイズ感で、ポケットなどに入れて常備できます。Photo:Terminal81 Film/Naoki MIYASHITA

問い合わせ先/東京香堂
TEL:03-5944-2450
www.tokyo-kodo.com