今春夏、新たなスタートを切った「サンローラン」から、ブランドの新たなシグネチャーとなるバッグコレクション「ID BAG」がお目見えです。今春夏コレクションから、新たにクリエイティブ・ディレクターに就任したアンソニー・ヴァカレロ。彼は、創業者であるムッシュ イヴ・サンローランがつくり上げた世界観を見事に引き継ぎ、ファーストコレクションを成功に導きました。構築的でありながら、同時にエレガント。ムッシュの美学にも通じるアイテムたちがランウェイを彩りました。

新たに登場するバッグは、そんな彼が「自身で使用するため」にデザインしたもの。画材や大判の書類などを持ち運ぶためのドキュメントホルダーにインスパイアされた、マチの薄いスクエアなシルエットが特徴です。ですが底に付いたベルトを上方で固定すると、なんと（！）ボストンバッグに変化します。ミニマルでシャープなスクエアシルエットから、丸みを帯びたシルエットへ。ウィークデイはビジネスバッグとして、ウィークエンドはトラベルバッグとして、そんな使い方ができてしまう実に優れた2in1バッグです。

素材のバリエーションも豊富に揃います。しなやかで丈夫なキャンバスコットン、マットな光沢のスムースレザー、クロコ調の型押しがゴージャスなカーフスキンの3種類で展開。サイズは、ビジネスのお供にふさわしいミディアムと、トラベルやアクティブなシーンにマッチするラージサイズの2種類を揃えます。ちなみにこの「ID BAG」、水兵が身につけていたネームプレート（IDタグ）から名前の着想を得ています。このIDプレートは、財布などのスモールレザーグッズだけでなく、ときにはウェアにも使用され、サンローランの新たなシンボルとなっています。

プライスもアクセシブルで、素材とサイズによっては争奪戦も予想されます。どこをとっても新しい、でもサンローランの美学も確かに感じられる。ファンならずとも手に取ってみたくなる、そんなバッグコレクションの登場です。