もっと自然に太陽のエネルギーを生活にとり入れてもらいたい。そんな思いから生まれたのが、この砂時計のようなフォルムのソーラーランタン「スフェラーランタン」です。
このランタンは、太陽の光で発電するというもの。太陽光発電は、天候によって発電量が左右されるのが弱点といわれてきました。その性質の見方を変えると、太陽光電池は光を記録=記憶しているものだととらえられることができます。
開発したのは日本の企業「スフェラー パワー」。粒状の太陽電池に光があたると、砂時計の砂が落ちるように、少しずつ電気を蓄えます。どういうことかというと、ランタン内の小さな粒に注目。なんとこれが、球状太陽電池になっているのです。
球状太陽電池とは、通常の平らな太陽電池と異なり、光を受ける面が球のかたちをした太陽電池のこと。一粒が1~2mm程の大きさをしています。そもそも太陽は常に移動していますし、太陽光にはガラスや水面で反射した光や、雲のなかで散乱する光もあります。「あらゆる光を効率よくとり込むためにはどうしたらよいか?」という問いから生まれたのが、この球状の太陽電池なのです。
アウトドアシーンで活用してみると、まず携帯面でも重さが気にならず、取っ手には天然の木材がもつやさしい手触りが特徴的。昼間はテーブルの上などで十分に太陽の光を当てて充電します。置いておくだけで「なにこれ?」と話題にもなり、インテリア感覚でも楽しめます。蓄えた電気がなくなると光がゆっくりと消えていきますが日中充電できなかった場合でも使えるように、USBでの補助充電も可能です。
夜、ランタンを上下にひっくり返すと、昼間蓄えた電気がやさしい光が放ちます。灯りの付け方も簡単。製品本体を上下ひっくり返す動きで充電/点灯が切り替わります。
キャンプなどでは、夜は火を囲んで語り合うというのが楽しみのポイント。このランタンは目に刺激が強いLEDなどとは違い、球色のLEDを使用しているので、ロウソクのような温かみのある灯りが気分を癒してくれます。
ほかに「スフェラーステイック」もお薦め。本体にはストラップ用の穴がついているのでバッグにつけたりと気軽にコンパクトに持ち運べます。また、市販のホルダーを使えば自転車のハンドルにも取り付けが可能。日中走っている時にしっかり光を集めて、夜運転する時に発電するという、地球にやさしいステイックです。
自然の力で発電・発光するランタンとスティック。“心地よい”明かりを楽しんでみてはいかがでしょうか? (Pen編集部)
スフェラーランタン