沖縄で漆器? と思われるかもしれませんが、じつは沖縄の漆器の歴史は長く、琉球王国時代14~15世紀頃に中国から伝わったといわれています。また漆器作成時に乾燥させるには温度と湿度が必要で、平均湿度77%の亜熱帯である沖縄は、漆器を作る環境にはもってこいなのだそうです。
この秋、ロングライフデザインを掲げるD&DEPARTMENTが、minä perhonenデザイナーの皆川明さんと那覇で創業120年になる「角萬漆器」と共同で開発したD&DEPARTMENT OKINAWAオリジナル漆器を発売しました。皆川さんがひとつひとつパターンを描き下ろし、角萬漆器が沖縄伝統の技法である堆錦や螺鈿の絵付けを施しました。皆川さんが琉球王朝時代に作られていたお茶碗の形を元に、形からデザインをした器もあるとか。カップ、ボウル、プレートなどをハレの日だけでなく現代の暮らしに寄り添う器を提案しています。この新しい漆器は、D&DEPARTMENT OKINAWAで11月29日まで開催されている企画展 「NIPPON VISION MARKET 沖縄の漆器 ー角萬漆器と木漆工とけしー」でお披露目されます。一度使えば、その使い勝手のよさに虜になってしまう漆の器、日々の暮らしにひとつ迎えてみるのもおすすめです。(脇本暁子)
「NIPPON VISION MARKET 沖縄の漆器 -角萬漆器と木漆工とけし-」
開催日時:~11月29日(火)11時~19時30分
開催場所:D&DEPARTMENT OKINAWA by OKINAWA STANDARD
沖縄県宜野湾市新城2-39-8 2階
定休日:水曜
参加無料
http://www.d-department.com/jp/archives/shops/35741
トークイベント「皆川明×ナガオカケンメイ」
開催日時:11月11日(金)19時~20時30分
開催場所:CAFE UNIZON
定員120名
参加費:¥1,500(1ドリンク付•要予約)
TEL:098-894-2112