くるくる、ぐるぐる。回る回る。漫画家・しりあがり寿の初の個展「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」が、東京・練馬区立美術館を皮切りに大きな話題を集め、愛知、兵庫へと回転・・・ではなく巡回中です。「真夜中の弥次さん喜多さん」「弥次喜多in DEEP」「流星課長」「ゆるゆるオヤジ」を始め、現在、朝日新聞で連載中の「地球防衛軍のヒトビト」など、シュールな作風で、時に哲学的なテーマを扱い、ギャグを文学的に昇華させた作品を数多く発表しているしりあがり氏。近年では、映像やアートなど漫画以外の多方面に活躍の場を広げています。
本展は、タイトルの通り「回転」がテーマ。2章に分かれた展示では、1章でこれまでの活動として漫画原画展示やアニメーション作品の展示を中心に紹介。
2章ではインスタレーションを主軸とした回転作品を紹介しています。ヤカン、ダルマ、領収書、何かのDISK、靴下など、600点以上の物体がくるくると回転する様子は現代美術と言わずしてなんと言えましょう!新作「まわる歴史」では、ついに歴史までも回転させてしまいます。シュールなしりあがり漫画の世界が現実に飛び出してきたようなインスタレーションを目の当たりにした時、あなたの既成概念や常識もくるくると回り出すかもしれません!(阿部博子)
「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」
開催期間:〜11月6日(日)
開催時間:9時〜17時
開催場所:刈谷市美術館(愛知)
愛知県刈谷市住吉町4-5
TEL:0566-23-1636
休館日:月曜日(11/4は休館)
入場料:一般¥900
http://www.city.kariya.lg.jp/museum/
2017年1月14日(土)〜3月5日(日)
伊丹市美術館(兵庫)
兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-10
TEL:072-772-7447
http://artmuseum-itami.jp/