力強い絵画からパワーをもらおう! 障がい者が描く「パラリンアート」コンテストが見逃せません!

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    Ⓒ幸せな貝がら/田久保妙

    障がい者の人々が描いた絵の数々。カラフルで力強く、躍動感がみなぎる画面に思わず見入ってしまいます。そんな彼らのアートを支援する「パラリンアート」(一般社団法人 障がい者自立推進機構が運営)をご存知ですか? 

    この仕組みは、企業や団体に複製画を貸し出すことで、そのレンタル料が報酬として作家に支払われるというシステムが構築されています。そう、“複製画”ということがミソ。オリジナルを売却してしまえば、その作品が展示されるのは一つの場所に限定されてしまいますが、複製画をつくることで同時に複数の団体にレンタルができるというわけ。このシステムが障がい者への継続的な支援を実現可能にしました。

    現在、日本人口の約6%の人々がなんらかの障がいをもち、600万人もの人々が就労できずにいるという事実があります。障がい者施設で捨て置かれた絵に出合ったパラリンアートの創設者が、その素晴らしさに感銘を受けたことがきっかけとなってこの取り組みはスタートしたそうです。企業・団体は障がい者支援に役立つことができ、作品はパブリックに活用され日の目を見ることができる。そして重要なのは、レンタル料として得た収入が作家本人とその家族をサポートするということ。一石二鳥にも三鳥にもなるプロフィットがあるのですね。

    さて、パラリンアートが活動を始めて10年目となる今年は、“サッカー”をテーマに「SOMPO パラリンアート・サッカーアートコンテスト」 (トップスポンサー:損害保険ジャパン日本興亜株式会社)が開催されます。現役Jリーグ選手・Jリーグ協会が参加して行われたこのコンテストでは、すでに全国から1800点もの作品が寄せられました。参加者は子どもから年配の方までと年齢層も幅広く、油彩や水彩などの技法やサイズも問わないので、個性豊かな絵が勢ぞろいします。そして来たる9月9日(金)~10日(日)には、損害保険ジャパン日本興亜株式会社全面協力のもと「渋谷ヒカリエ8/01/COURT」にて大賞が発表されます。作品も展示されるのでぜひ、この機会をお見逃しなく。

    パラリンアートのスタッフは、「決して“巧い”から選ばれているわけではありません。広く開かれたコンテストであることが最大の魅力です」と話します。鮮やかな絵を見ていると、パワーが湧いてきますよ!(中村志保)

    Ⓒ浅野春香「彩色した植物と魚」

    ⒸANNA「Lotus」

    アートのテーマはサッカー。このテーマで自由に作品を描きます。

    今回展示となるパラリンアートサッカーアートコンテストには、全部で1800点もの応募がありました。

    SOMPO パラリンアート・サッカーアートコンテスト
    展示会

    開催期間:9月9日(金)、10日(土)
    開催場所:渋谷ヒカリエ 8/COURT
    渋谷区渋谷2-21-1 8階
    無料

    展示開催時間:
    9月9日(金)は19時~20時
    9月10日(土)は11時~19時

    問い合わせ先/パラリンアートサッカーアートコンテスト運営事務局
    TEL:03-6450-3879 (10時~17時※土日祝日を除く)