昨年、東京・世田谷文学館で開催され、大きな反響を呼んだ漫画家・岡崎京子の展覧会「戦場のガールズ・ライフ」。この巡回展が、9月11日にかけて、伊丹市立美術館で開催中です。『東京ガールズブラボー』『ヘルタースケルター』『リバーズ・エッジ』など伝説的な作品の評価もさることながら、80~90年代のポップカルチャーのアイコンとして、絶大な存在感を放っていた岡崎京子。96年に不慮の交通事故に遭い、20年間自宅療養中のため執筆活動は止まっているにも関わらず、2012年には沢尻エリカ主演で『ヘルタースケルター』が映画化され、未発表作品の出版や復刊されるなど、いまなお、その世界観は多くの読者を魅了し続けています。
本展では、300点を超える原画をはじめ、学生時代のイラストやスケッチ、掲載された雑誌を通して、岡崎京子を取り巻くカルチャー、女性、社会、時代に迫ります。初めて体験する世代にも刺激や衝撃を、そしてリアルタイムで“岡崎京子”を通ってきた30~40代世代にも新たな視点を与えてくれるはず。出品原画、単行本見収録の作品、さらに小沢健二やよしもとばななによるエッセイが収録された展覧会公式カタログは必見です!(阿部博子)
「岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ」
開催期間:~9月11日(日)
開催場所:伊丹市立美術館
兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20
TEL:072-772-7447
休館日:月曜日
開催時間:10時~18時
入場料:一般¥800、大高生¥450、中小生¥150
http://artmuseum-itami.jp/