悲劇の王妃の真実とは? この秋、史上最大の「マリー・アントワネット」展が開催されます。

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    写真はマリー・アントワネットが特に好んだ画家ヴィジェ・ル・ブランによる肖像画。 エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン《フランス王妃 マリー・アントワネット》1785年 ヴェルサイユ宮殿美術館 ©Châteu de Versailles (Dist. RMN-GP) /©Christophe Fouin

    まさに、見逃せない展覧会の開催がアナウンスされました。今秋、10月25日から東京・六本木ヒルズの「森アーツセンターギャラリー」にて行われる、「ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」の記者発表会が華々しく行われたのです。

    歴史上で最も有名な王妃といって異論のない、フランス王妃マリー・アントワネット。今展では、肖像画を筆頭とする絵画、彼女が愛した食器や家具、衣服といった愛用品など約200点を超える美術品・歴史的資料が展示されます。ヴェルサイユ宮殿監修のもと行われるのは、もちろん日本で史上初めて。実際に監修を務めたヴェルサイユ宮殿美術館会長のカトリーヌ・ベガールはこう語っています。
    「今回の展覧会は非常に重要。フランスではこのような展覧会はあまり行われておらず、近年では2008年にグランパレで行われたのが最後です」

    数々の美術品から彼女の人生を紐解くと同時に、彼女が文化と芸術に及ぼした影響を探っているのも興味深いポイントです。ペガールは、以下のように述べています。
    「マリー・アントワネットの痕跡はヴェルサイユ宮殿のいたるところに残されています。それこそが18世紀のモードを生み出したものであり、今日まで私たちにインスピレーションを与え続けているのです。(中略)彼女が確立したスタイルは、今日なおフランスの創作活動の象徴となっています」

    出色は、ヴェルサイユ宮殿内の王妃のプライベート空間「プチ・アパルトマン」の居室や浴室の再現です。さらに現存しない図書館も設計図を元にVRで再現されていて、彼女がどのような空間で過ごしていたのかを疑似的に体験することができるのです。

    そのほか、実母から受け継いだ日本の漆器コレクション、フェルセン伯爵と愛の言葉を交わすための暗号表や手紙(複製)、最期の日々に身に着けていたシュミーズや断頭台に上がる際に脱げたとされる靴など、革命の波にのまれた生涯を示す貴重な品々が展示されます。見所の多さはまさに、ヴェルサイユ宮殿の企画・監修だからこそ。秋の開催に向けて様々な関連企画も予定され、期待は自ずと高まります!(Pen編集部)

    まだオーストリア皇女だったマリー・アントワネットが、フランスへ出発する直前に描かれたとされるもの。 フランツ・クサーヴァー・ヴァーゲンシェーン《チェンバロを弾くオーストリア皇女マリー・アントワネット》 1770年以前 ウィーン美術史美術館 Kunsthistorisches Museum, Wein 

    ある有名な事件を引き起こした首飾りの複製。シャルル・オーギュスト・ベメールとポール・パッサンジュの原作に基づく《王妃の首飾り(複製)》 1960−1963年 ヴェルサイユ宮殿美術館  ©Château de versailles(Dist. RMN-GP)/©Jena-Marc Manai 

    断頭台へと連行されるマリー・アントワネットを描いた絵画。激しく憎悪の感情を見せる群衆と対照的に高貴で毅然とした姿を見せています。 ウィリアム・ハミルトン《1793年10月16日、死刑に処せられるマリー・アントワネット》1794年 ヴィジル、フランス革命美術館 ©Coll. Musée de la Revolution française/Domaine de Vizille 

    記者発表で登壇した女優・木村佳乃。オフィシャルサポーターの役を務め、展覧会の音声ガイドにも出演。今展にはルノー・日産アライアンス、エールフランス航空、ペリエ ジュエ、そして機械式時計の名門「ブレゲ」と、名だたるフランス企業が協賛に名を連ねています。

    ヴェルサイユ《監修》マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実

    会期:2016年10月25日(火)〜2017年2月26日(日)
    会場:森アーツセンターギャラリー
    住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
    開館時間:10時〜20時(火曜日、10/27は17時まで)※入館は閉館30分前まで
    会期中無休
    料金:一般¥1,800、高校・大学生¥1,200、小・中学生¥600
    TEL:03-5770-8600(ハローダイヤル)
    http://www.ntv.co.jp/marie/