「もったいない」に“遊び心”をかけたものづくり。 イデーの「POOL」に、新たなラインアップが登場。

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    チーズやドライフルーツなどのプレートとして活躍しそうな新製品の「pondish」。さまざまな樹種と形を揃えるのも楽しい。¥2,160(W180×D140×H15) M ¥1,944(W150×D120×H15)

    「POOL」とは、インテリアショップ・イデーと無印良品が始めたものづくりの取り組みです。ファッションブランド、ミナ ペルホネンの皆川明さんを監修に迎え、無印良品のものづくりの過程で生まれるハギレや端材、そして流通の過程で生じるキズ、汚れなどで販売できなくなったものをためておき、それらにイデーのライフスタイルを提案する力や遊び心を加えて、新たな価値を生み出しています。そう、この取り組みの名前は、従来だと破棄されていたものを智恵と技術で素敵なものづくりへとつなげるために、ちょっと立ち止まってためておこうというように、「ためる=POOL」に由来しているのです。

    リネンやコットンなどファブリックから普段着を縫製し、製品染めした「いろいろの服」、ベッドリネンの生産過程から生まれるハギレで作ったハンカチやポーチの「Everydayシリーズ」、そして陶磁器のB品に鹿児島・しょうぶ学園のアーティストが描いた絵を転写した「コロコロのもの」などのラインナップが昨年発売され、注目を集めていました。

    このほど新たに木の端材を活用したウッドボード「pondish」と、ファブリックと木を組み合わせたスタンドランプ「マチマチの灯り」という2つのシリーズがお披露目になりました。

    pondishは北海道・旭川の製材所で木取りした後や、家具の製造の過程で出る広葉樹材を活用して作りました。冬場に暖を取るため薪として使われていた端材ですが、家具用の良質な素材。そこに着目して、樹種ごとの味わいを生かしたプロダクトが誕生しました。製作は製材所と同じ地元にある木工作業を得意としている、障害を持つ方の作業・支援施設である「旭川春光会」が担当しています。

    またマチマチの灯りは、やはり家具の製造過程で出るオークの端材に、しょうぶ学園のアーティスト・浜田幹雄さんが一枚ずつ絵を描いて組み立てたベース、そしてmina perhonenと無印良品のハギレから作ったシェードを組み合わせました。

    すでに昨年発売された「コロコロのもの」には新たなプロダクトが、「いろいろの服」にはこの秋ストールが仲間入りする予定です。

    「POOL」は、「本当に欲しいもの」とか、ものの背景を知って「買う」という行為が、作り手と私たちの関係性を良くする力を持っているんだよ、とメッセージを送っているのかもしれません。(小川彩)

    pondishに使うのはブナ、ナラ、タモ、メープル、ウォルナットなど、広葉樹を中心とした端材です。

    スタンドランプ「マチマチの灯り」。シェードにはミナ ペルホネンや無印良品の生地のハギレを活用、7柄から選べます。¥43,200(LEDランプ 60w相当)

    スタンドのベースはオークの端材で製作。しょうぶ学園の浜田幹雄さんが一枚一枚絵を描いています。

    イデーショップ 自由が丘店

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