渋谷パルコが築いた一時代を目撃するラストチャンス! 伝説のイラストレーター、山口はるみとは?

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    1977年パルコポスター(AD長谷川好男)

    渋谷宇田川町エリアの再開発により、今年8月7日をもって一時休業する渋谷パルコ。それに伴い、時代の空気を敏感にとらえ、常に渋谷カルチャーの発信地であり続けた、パルコミュージアムもクローズとなります。その最後を飾るFINAL EXHIBITIONの一環として、パルコと縁の深いイラストレーター、山口はるみの個展が開催されます。

    山口はるみは70年代、エアブラシを使ったスーパーリアルな女性“HARUMI GALS”で一世を風靡し、アートディレクターの石岡瑛子、コピーライターの小池一子らと共につくるセンセーショナルなパルコの広告で注目を集めた、女性イラストレーターの草分け的存在。広告の黄金期に、自由でファッショナブルでセクシーな、新しい女性像を提示して、都会的なライフスタイルを楽しむ女性たちの背中を大胆に後押ししました。

    今回の展示は、“HARUMI GALS”の原画、与謝野晶子やヴァージニア・ウルフなど、時代の先駆者となった女性たちに迫るパルコの広告シリーズ「のように」などのポスターに加え、新作となる2016年版“HARUMI GAL”も姿を現します。新作は、ファッションブランド「TOGA」のデザイナー古田泰子、フランスの写真家・映像作家、カミーユ・ヴィヴィエ、シンガポールのクリエイティブディレクター、テセウス・チャンなど、国内外からクリエーターを迎え、コラボレーションにより制作。新しい感覚を取り入れ、どのような女性が表現されるのか注目です。

    渋谷カルチャーの殿堂で、パルコが築いた一時代の息吹を感じるラストチャンスに、足を運んでみてはいかがですか。(佐藤千紗)

    © Harumi Yamaguchi/Courtesy of NANZUKA

    1994年パルコポスター(AD小西啓介 C沢口敏夫)

    山口はるみ展 “Hyper! HARUMI GALS!!”

    開催期間:7月8日(金)~7月25日(月)
    開催場所:PARCO MUSEUM パルコミュージアム 渋谷パルコ パート1 / 3F
    東京都渋谷区宇田川町15-1
    TEL:03-3477-5873
    開場時間:10時~21時(最終日は18時まで。入場は閉場の30分前まで)
    入場料:一般¥500、学生¥400

    http://www.parco-art.com