英国製自転車万歳! 「モールトン・バイシクルの世界」が楽しめる博覧会がスタートです。

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    moulton-marathon(オーストラリアを横断した車)

    ようやく暖かくなってきた街を見渡せば、ハイテクを駆使したスポーツバイクから、ハイブランドのファッションバイクまで、さまざまな自転車が街を走っていることに気づきます。昨年、改正された道路交通法でも自転車の交通ルールが大きく変わるなど、ここ数年、自転車に関する話題が尽きないのは、日本にバイシクル・カルチャーがしっかりと根付き、これからも拡大していく証左でもあります。

    今回、東京・青山で、本格的な自転車シーズンが到来する5月に「自転車博覧会2016モールトン展~素晴らしき小径車の世界~」が開催されます。本博覧会でフィーチャーされるアレックス・モールトン(1920- 2012)は、20世紀を代表するイギリスのエンジニア。英国車好きには、「オースチン・ミニ」が採用したゴム製スプリングを用いたハイドロラスティック・サスペンションを開発した人物として知られています。

    モールトンは、1962年に「アレックス・モールトン・バイシクルズ」を設立し、革新的なエンジニアリングに基づいた設計の小径車「モールトン・バイシクル」を開発。この小径車は、長いホイルベースと低重心、独特なゴムサスペンションを持ち、ファッショナブルな外観から一大ブームを巻き起こしました。20世紀後半の自転車開発を、サスペンションの進化などで大きく飛躍させたモールトン・バイシクルは、現在でも世界中のファンを魅了し続けています。

    本博覧会では、モールトン・バイシクルの最初期のビンテージモデルから、最新モデルまで、貴重なコレクション22台を時代ごとに紹介。ユニークで合理的、そしてオシャレな開発理念を検証しながら、小径車の魅力を探っていきます。会期中には、自転車冒険家・西川昌徳氏のトークショー”親子の自転車冒険教室~自転車旅は生きてくチカラの第一歩~“(5月5日)などのイベントも開催予定。

    産業革命に端を発する英国製メカニズムには、独特のセンスと頑固な理念が込められており、日本でもファンは多いのは、ご承知の通り。その英国エンジニアの気概を、自転車から感じ取ってみるのはいかがでしょうか。(幕田けいた)

    アレックス・モールトン

    moulton-bentley(ベントレー社とのコラボモデル)

    moulton-AERO-4(当時のアワーレコード車、カウリング付き)

    自転車博覧会2016モールトン展〜素晴らしき小径車の世界

    開催期間:5月3日(火・祝)~5月31日(火)
    開催時間:11時~19時
    開催場所:伊藤忠青山アートスクエア
    東京都港区北青山2-3-1 シーアイプラザB1F
    会期中無休
    料金:無料
    www.itochu-artsquare.jp/


    ■会期中イベント

    ○5/3(火・祝)~5/31(火)「バイシクル・カフェ・リーグ」
    サイクルショップやカフェを回るスタンプラリ―に加え、カフェでは期間限定のメニューなど。
    5/5(木・祝)自転車の日12:00~、13:30~「西川昌徳トークショー“親子の自転車冒険教室~自転車旅は生きてくチカラの第一歩~”」5/8(日)11:00~「モールトン・オーナーズ・クラブ」ミーティング」
    5/13(金)18:00~19:00「自転車ツーキニスト疋田智&内海潤ギャラリートーク“小径車は都市で大活躍”」
    5/19(木)18:00~19:00「山口京一&青木高弘ギャラリートーク“モールトンの魅力、小径車の歴史”」
    5/29(日)11:00~15:30「いちょう並木試乗会」