放映中のNHK 大河ドラマ「真田丸」と連動し、東京都江戸東京博物館で、2016年NHK大河ドラマ特別展「真田丸」が開催されます。三谷幸喜が脚本を務めたことで、単なる歴史ドラマに終わらず、これまでの歴史的登場キャラクターのイメージを、ことごとく変革してきた『真田丸』。真田十勇士が活躍する昔ながらの英雄活劇に留まらず、人間味あふれる登場人物造形が、作品の魅力です。
それでは史実の人物たちは、どうだったのでしょうか。
2016年NHK大河ドラマ特別展「真田丸」では、真田信繁(幸村)ゆかりの品や歴史資料などの紹介を通じて、信繁の人間像と彼が生きた時代を浮き彫りにしていきます。
展示は1~5章までの5部構成。そもそも同時代の資料が、あまり残されていない信繁ですが、「第1 章 武田と真田」では、真田家が信仰した四阿山関係の資料や武田家関連の資料から、真田家の出自を探求。その他の展示でも、多くの古文書や絵巻物から、信繁の生涯を追っていきます(会期中に展示品の入れ替えもあり)。
不落の出丸「真田丸」を築いて徳川方を撃退するものの、翌年、奮戦空しく闘死を遂げた合戦を扱った「第5 章 大坂冬の陣・夏の陣」では、豊臣方諸将の武具や甲冑、様々な合戦図を展示。武名を天下に知らしめた大坂の陣に迫ります。また、「エピローグ 信繁から幸村へ」では、謎が多かった信繁が、軍記物語「難波戦記」や「真田三代記」といった江戸時代の刊行物などを通じ、「幸村」としてヒーロー化されていく姿を俯瞰。ドラマ『真田丸』ファンも楽しめる構成になっています。
会期中には、展覧会に関連した連続講座「えどはくカルチャー」も、5月26日、6月2日、9日に開催(往復はがきによる事前申込制)。歴史のプロフェッショナル達が、信繁の深いところを一気に解説します。
徳川家康って、あんなキャラだったの? 猿飛佐助って本当にいたの? ドラマを見ているだけに飽き足らない、大人のファンの疑問を一気に解消する答えが、東京都江戸東京博物館で見つかるかもしれませんよ!(幕田けいた)
2016年NHK大河ドラマ特別展 真田丸
開催場所:東京都江戸東京博物館 1階特別展示室
東京都墨田区横網1-4-1
開催会期: 4月29日(金・祝)~6月19日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時30分(土曜日は午後7時30分まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(5月2日、5月16日は開館)
料金:¥1,350
「2016年NHK大河ドラマ特別展 真田丸」関連講座
往復はがきによる事前申込制
①5月26日(木)再考 真田三代について…降幡 浩樹(真田宝物館学芸員) (締め切り5/6)
②6月2日(木)大坂の陣と真田丸の攻防…大澤 研一(大阪歴史博物館企画広報課長・学芸員)(締め切り5/13)
③6月9日(木)江戸時代と「真田幸村」伝説…田原 昇(当館学芸員)(締め切り5/20)
※詳細は公式サイトで
www.edo-tokyo-museum.or.jp