「離婚式」や「涙活」という言葉を耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか? 生みの親で著者である寺井広樹氏は、ほかにも試し書きコレクターとして「世界タメシガキ博覧会」を国内外で開き、「泣語(なくご)」や「呆活(ぼうかつ」「笑顔葬」などを企画、実践。
「離婚式」は「結婚式」を、「泣語」は「落語」を。そして「笑顔葬」は「お葬式」を、その価値観をすべてひっくり返して生まれたアイデアであり、試し書きコレクションは、本来は捨てられるはずの文具コーナーの「試し書き」をなんと106カ国から蒐集し、いまや世界中のメディアから取材が入るほどです。
本書では、寺井氏の発想の鍵となっている「ひっくり返しテク」がいかにして生まれ、それを形にしたか。さらに、趣味で終わらせず、収益を生むまで成長させることができたかを5章に分けて指南します。たったひとりのアタマの中で生まれたアイデアを、国内にとどまらず世界の話題へと広げてしまう、その手腕が明らかになります。
アイデアが必要なのは何もクリエイティブな仕事に限ったことではないでしょう。行き詰った感のある日々は、ちょっとしたアイデアで変えられるかもしれません。
本書は実践的だけでなく、著者の発想からエッセンスを感じ取るだけでも日々のヒントになるのでぜひ、一度手にとってみてください。(Pen編集部)
『企画はひっくり返すだけ!』
寺井広樹 著
ISBN978-4-484-15229-5
定価:¥1,500
(CCCメディアハウス)