東京・西麻布の「ギャラリーMITATE」で12月24日（木）まで、手づくりの器の展示販売会が開催されています。陶芸作家の安藤雅信さんが形を出した器に、北欧のように温もりのあるテキスタイルで知られるファッションデザイナーの皆川 明さんが一枚一枚図案を加えた作品がずらりと並ぶ、見応えのある展覧会です。

「森のさえずり」展と名付けられた今回は、お二人にとって第５回めのコラボレーション。タイトルの通り、架空の世界の音符や、森の奥深くで響く鳥の歌声を感じさせる、音楽的な表現が行われています。これまで４回行われたこの仕事での皆川さんの図案は、絵本から抜け出たイラストのようなものが多かったので、抽象的な絵を求めていた人は入手できるまたとないチャンスでしょう。

色を塗ってから傷をつけていく手法で落書きアートに似た模様をつけた皿などもあります。どれも、お二人が一緒に時を過ごした時間が込められた１点モノです。このコラボシリーズは人気が高く、すでに完売している品も多数ありますが、お早めに足を運んでお気に入りとの出会いを愉しんでください。（写真・文　高橋一史）