2020年の東京オリンピックの開催が、あと5年に迫ってきました。競技場の建設などもいよいよ本格化しつつある今日このごろですが、前大会となる1964年の東京オリンピックの熱狂を象徴するビジュアルとして人々の記憶に残っているものといえば、亀倉雄策がデザインを手がけた一連のポスターではないでしょうか。
早稲田大学水泳部の岩本光司選手などトップアスリートをモデルに起用し、オリンピックの躍動感を表現した4連作のポスターには、制作から50年以上も経った今でも見る者の心に迫るものがあり、日本のグラフィックデザイン史における名作として語り継がれています。そんな歴史的なポスターに代表される亀倉雄策のクリエイションに触れることができる回顧展「生誕100年 亀倉雄策展」が、明日7月11日(土)から新潟県立万代島美術館で開催されます。
今回の展覧会では、大阪万博のポスターやNTTのシンボルマークといった、戦後のグラフィックデザイン史に燦然と輝く数々の名作に加え、デザインスケッチや版下なども展示。さらに、本人が収集していた美術品や民芸品といった貴重な資料を見られることは、氏の出身地である新潟県で開催される回顧展ならではのメリットといえます。
バウハウスの構成理論を学び、戦後の日本のグラフィックデザインを牽引し続けた稀代のデザイナーの力強い構成力と洗練された色彩表現は、現代においても決して色褪せておらず、その足跡を辿るひとときは、見る者の感性を大いに刺激してくれることでしょう。(遠藤匠)
上写真:東京オリンピック 公式ポスター第2号 (1962年)
フォトグラファー:早崎治、フォトディレクション:村越襄
早稲田大学水泳部の岩本光司選手などトップアスリートをモデルに起用し、オリンピックの躍動感を表現した4連作のポスターには、制作から50年以上も経った今でも見る者の心に迫るものがあり、日本のグラフィックデザイン史における名作として語り継がれています。そんな歴史的なポスターに代表される亀倉雄策のクリエイションに触れることができる回顧展「生誕100年 亀倉雄策展」が、明日7月11日(土)から新潟県立万代島美術館で開催されます。
今回の展覧会では、大阪万博のポスターやNTTのシンボルマークといった、戦後のグラフィックデザイン史に燦然と輝く数々の名作に加え、デザインスケッチや版下なども展示。さらに、本人が収集していた美術品や民芸品といった貴重な資料を見られることは、氏の出身地である新潟県で開催される回顧展ならではのメリットといえます。
バウハウスの構成理論を学び、戦後の日本のグラフィックデザインを牽引し続けた稀代のデザイナーの力強い構成力と洗練された色彩表現は、現代においても決して色褪せておらず、その足跡を辿るひとときは、見る者の感性を大いに刺激してくれることでしょう。(遠藤匠)
上写真:東京オリンピック 公式ポスター第2号 (1962年)
フォトグラファー:早崎治、フォトディレクション:村越襄
EXPO'70 ポスター(1967年)
オリンピックポスターをバックに。( 1962年頃)
『生誕100年 亀倉雄策展』
会場:新潟県万代島美術館
開催期間:7月11日(土)〜8月30日(日)
開館時間:10時〜18時(観覧券の販売は17時30分まで)
休館日:7月13日(月)、27日(月)、8月10日(月)、24日(月)
TEL:025-290-6655
http://banbi.pref.niigata.lg.jp