気鋭の陶芸家の新たな挑戦、炎との対話で生まれた、青木良太のうつわを見に行こう。

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    シャープで洗練されたかたちに、表情豊かに輝く玉虫色の光沢。かと思えば溶岩を思わせる質感の黒いうつわなど、青木良太さんの作品は、陶芸の伝統を踏まえつつ現代的な感性が豊かに表れています。茶道具からワイングラス、彫刻、インテリアに至るまで、精力的に創作を続ける青木さんは、数多くの海外の賞を受賞してきた注目の若手陶芸家。本展覧会では、今年から取り組みはじめた薪窯で焼いた新作を中心に展示します。
    釉薬を磁土に混ぜ込む独自の技法や、金、銀、プラチナなどを用いた豊かで鮮やかな色彩は彼ならではの個性です。何万ものテストピースによる研究から提案される様々なスタイルは、陶芸という意識の枠を超え、私たちを視覚からも触感からも楽しませてくれます。
    次なる挑戦として、敢えてコントロールの難しい薪窯で「炎」と対話をしたいという青木さん、どんな展示になっているか、彼の挑戦を間近で堪能してみて下さい。(Pen編集部)

    上段写真:青木良太 青乳窯変瓷Bowl 2015年 Stoneware ©Ryota Aoki

    青木良太 白乳窯変瓷Bowl 2015年 Stoneware ©Ryota Aoki

    今回の創作の場となった薪窯

    青木良太展「自然とチカラの共生」
    ―炎のチカラ、土のチカラ、釉薬のチカラ―

    7月1日(水)~13日(水)

    8/ART GALLERY/Tomio Koyama Gallery
    東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8F
    開廊時間:11時~20時
    TEL:03-6434-1493
    会期中無休
    www.hikarie8.com/artgallery/