植物由来の成分をベースにしたスキンケアブランド「イソップ」。植物から抽出した自然な香りで、さらりと肌に馴染む使い心地のユニセックスタイプです。ブラウンの色をベースにしたミニマルモダンなボトルデザインにも定評があり、そのファッション性と品質の高さから、「バーニーズ ニューヨーク」「ビューティ＆ユース ユナイテッドアローズ」「ビショップ」「1LDK」らの有力セレクトショップでも大々的に取り扱われています。お洒落な人たちの間でトップクラスの人気を誇るスキンケアブランドといえるでしょう。

その洗練された印象を引き立てているのは、世界各国の実力派の建築家たちとのコラボレーションによるアーティスティックな直営店舗です。このたび、国内10店舗目となるショップが4月に、六本木の東京ミッドタウン内にオープンしました。設計を手掛けたのは、幅広いデザイン活動で知られる「トラフ建築設計事務所」。すでに「イソップ 渋谷店」を始め５店舗の設計を行ってきた彼らが今回テーマにしたのは、オーストリア・メルボルン本社にある製品の開発研究のために使われている“実験室”。モノトーンで直線的な空間である実験室の世界観を、このコンパクトな店舗に応用しました。

象徴的なモチーフといえるのが、店に入ってすぐ中央の、天井から下げられた丸いガラスの容器です。実験室にあるビーカーを彷彿とさせる容器の下のバルブを捻ると、水が流れ出てきます。その下はステンレス製のシンクになっており、ここで手を洗うなどの動作ができます。天井からは給水管を通して常に水が供給されるユニークな仕組みです。

「スキンケアの店に入るのは気恥ずかしくて」と感じている男性でも気軽に入店でき、内装デザインも楽しめる「イソップ 東京ミッドタウン店」。パートナーと共有できるアイテムも、男性向けのアイテムも充実していますから、一度お出かけになってみてはいかがでしょうか。（高橋一史）