「レザーはエルメスにとって最初の素材であり、今もなお大切な存在です。170年以上にわたってこの素材と向き合い、妥協なき革新を続けてきたことで、レザーは私たち馬具工房にとって母国語のように自然な表現の手段になっています」<エルメス アーティスティック・ディレクター ピエール=アレクシィ・デュマ>(展覧会パンフレット序文より)。
上海、ローマ、ロンドン、マドリード、台北、香港を巡って日本に上陸したこの特別エキシビションは、エルメスの歴史的なプロダクトが一堂に会する特別な機会で、ピエール=アレクシィ・デュマの言葉通りの、レザーという素材を巡る叙情的な空間の旅でもあります。東京国立博物館 表慶館の1、2階をフルに活用した会場は12の部屋で構成され、エルメスを代表するバッグ「ケリー」と「バーキン」の部屋、馬具の部屋などテーマごとに展示されています。バッグ以外にも、個人オーダーされたレザー製手押し車や、野球のグローブとバットなど、普段あまり目にする機会がない珍しいプロダクトを間近に眺めることができます。
そして、訪れた人に笑顔をもたらしていたのが、会場に設置された驚きの仕掛けの数々。鞍に乗って乗馬体験ができるスペースでは、馬の動きに合わせてあたかも走っているかのように風景映像が動き、スピードに応じて変化するという凝った仕組み。さらに圧巻は、フラワーアーティスト東 信さんが関わった盆栽と映像の部屋。盆栽からインスパイアされたミクロサイズのバッグが宙に浮かび、刻々と映像が移り変わっていきます。エルメスと植物に体が包まれていく不思議な感覚を味わえることでしょう。開催日は12月23日(火・祝)までと終了が迫っていますので、まだ未体験の方はぜひ上野まで足を運んでみてください。(写真ともに 高橋一史)
上海、ローマ、ロンドン、マドリード、台北、香港を巡って日本に上陸したこの特別エキシビションは、エルメスの歴史的なプロダクトが一堂に会する特別な機会で、ピエール=アレクシィ・デュマの言葉通りの、レザーという素材を巡る叙情的な空間の旅でもあります。東京国立博物館 表慶館の1、2階をフルに活用した会場は12の部屋で構成され、エルメスを代表するバッグ「ケリー」と「バーキン」の部屋、馬具の部屋などテーマごとに展示されています。バッグ以外にも、個人オーダーされたレザー製手押し車や、野球のグローブとバットなど、普段あまり目にする機会がない珍しいプロダクトを間近に眺めることができます。
そして、訪れた人に笑顔をもたらしていたのが、会場に設置された驚きの仕掛けの数々。鞍に乗って乗馬体験ができるスペースでは、馬の動きに合わせてあたかも走っているかのように風景映像が動き、スピードに応じて変化するという凝った仕組み。さらに圧巻は、フラワーアーティスト東 信さんが関わった盆栽と映像の部屋。盆栽からインスパイアされたミクロサイズのバッグが宙に浮かび、刻々と映像が移り変わっていきます。エルメスと植物に体が包まれていく不思議な感覚を味わえることでしょう。開催日は12月23日(火・祝)までと終了が迫っていますので、まだ未体験の方はぜひ上野まで足を運んでみてください。(写真ともに 高橋一史)
特別エキシビション エルメス「レザー・フォーエバー」
12月2日(火)~23日(火・祝)
東京国立博物館 表慶館
東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9時30分~17時(入館は閉館の30分前まで)
月曜休館
入場無料(入場引換券を下記URLより取得のうえ、東京国立博物館正面の専用窓口にて携帯、スマートフォン画面を提示)
lfe.hermes.com/jp