分解された「モノ」の面白さに着目、トッド・マクレランの「シングス・カム・アパート」

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    ポール・スミスのサイクリングに対する情熱を形にした「サイクルクロノグラフ」。分解するとこうなる。

    「ディスアッセンブリー(分解)」というシリーズで知られる写真家、トッド・マクレランのエキシビション『シングス・カム・アパート』が、神宮前のポール・スミス スペース ギャラリーで11月22日から開催されます。

    カナダ出身でトロントをベースに活躍するマクレランのこのシリーズは、文字通り、物をバラバラに分解してすべてのパーツを規則正しく並べた状態で写真を撮影します。対象は、自転車、パソコン、ウォークマンからアコーディオンまで多岐にわたり、その視覚的な面白さと物そのものがもつ構造の複雑性に、思わず目を奪われてしまいます。もともとは道ばたに捨てられていた使用済みのハードウェアを撮影していたことからスタートしたこのシリーズに登場する物は、かつて誰かが所有していた、きちんと動き、よくデザインされたものばかりです。

    今回はエキシビションでは「ポール・スミス ウォッチ」の時計3種の分解と撮影をマクレランに依頼。この3点を含め、計16点の作品が展示されます。使われるためにつくられた「モノ」の部品。その形状の面白さをお楽しみください。(Pen編集部)

    アイコニックな存在である「ファイナルアイズ クロノグラフ」。美しいタイムピースを形成する精巧なメカニズムの細部が写し出されている。

    「ポール・スミス ウォッチ」の中でも多くの熱心なファンを獲得した2014年モデル「マスターピース2014」。他にも最新のガジェットを分解した写真が展示される。

    トッド・マクレラン 『THINGS COME APART(シングス・カム・アパート)』展
    11月22日(土)~2015年1月4日(日)

    Paul Smith SPACE GALLERY
    東京都渋谷区神宮前5-46-14 3F

    TEL:03-5766-1788
    営業時間:11時~20時(月~日、祝)
    休:会期中は12月30日(火)~2015年1月2日(金)