イギリス発の「エセントリック・モレキュールズ」といえば、イギリスをはじめとして世界で爆発的に人気を得たフレグランス。2005年にデビューを飾ったイギリスのデパート「ハーヴェイ・ニコルズ」では、創業以来もっとも売れたフレグランスとなりました。ブランドをスタートしたのは、ディーゼルの「Ｄ」などのヒット作を手がけてきたカリスマ調香師ゲザ・ショーエンと英国のブランディング会社「This Company」、そしてビョークのCDジャケットなどを手掛けたデザイン会社「Me Company」で、style.comのティム・ブランクスもPR監修に入っています。人気の秘密は、型破りなクリエイション。通常フレグランスは50～200種類近くの成分を調合してつくられますが、「エセントリック・モレキュールズ」は、たったひとつの、しかも自然界にはない合成香料を使っています。
8月29日に発売される新作「モレキュール03」は、その個性を引き継ぐ第3弾。熱帯雨林に生育するイネ科の「ベチバー」に似た合成香料「ベチベルアセテート」をベースしています。どこか懐かしさを覚えるウッディ系の香りで、軽いつけ心地。天然素材を用いることが常識のフレグランスですが、敢えて自然にはない合成素材を使うという発想力が興味をそそります。（Pen編集部）