1969年のテレビ初登場以来、幾度となく再放送されるアニメシリーズで日本でもすっかりおなじみとなったフィンランド生まれのキャラクター”ムーミン”。物語の世界観はそのままに、気鋭のファブリックデザイナー・鈴木マサルさんが新たなストーリーを描き出したテキスタイルとそれを用いたアイテムが「MOOMIN TRIBUTE WORKS」より発売になりました。
ムーミン同様、フィンランド生まれのブランド「Marimekko」のデザインも手がける鈴木さん。今年生誕100周年を迎えるムーミンの原作者トーベ・ヤンソンの原画にも通じる絵柄の緻密さ、版を重ねることで色を創り出す技法「重版」で実現した奥行きのある美しい色合いは圧巻です。オーダーカーテンやマルチクロスでどっぷりと物語の世界に浸るもよし、クッションやハンカチで遊び心あふれる巧みな小物使いを楽しむのもよし――。大人の心をわしづかみにし、日々の暮らしをちょっと楽しくもっと豊かにしてくれるアイテムが目白押しです。それというのも、ムーミンの物語自体がたんに子どものためのおとぎ話や冒険譚にとどまらず、ときに皮肉さえ交えながら人生の浮沈や自然の厳しさを教えてくれる奥深さを持っているからこそ。アニメシリーズだけでは知り得なかったムーミンの魅力を、いざ再発見！（Pen編集部）