港区海岸のタブロイド・ギャラリーで、「ネオ・ダダ」に焦点を当てた展覧会『日本の前衛――ネオ・ダダとその周辺――』が開催中です。
1960年に吉村益信をリーダー的存在として結成された前衛芸術グループ、「ネオ・ダダ」。吉村の自宅「ホワイト・ハウス」を拠点とした過激な活動や街頭パフォーマンスは、「反芸術」傾向の代表的動向の一つとなり、その派手な活動は、アメリカのネオ・ダダやヌーヴォー・レアリスムといった世界の美術動向と並行しつつ、国内の社会背景とも連動して、60年代の美術動向を象徴する存在として重要視されています。
結成当時のメンバーは吉村のほか、篠原有司男(ドキュメンタリー映画『キューティー&ボクサー』が公開中)、赤瀬川原平、荒川修作、風倉匠、石橋清治(石橋別人)、上野紀三、豊島壮六らでした。わずか1年弱で活動の終焉を迎えましたが、参加した多くの作家たちは、その後、国際的に活躍するなど日本の現代美術をリードしました。
また、ジャンルを超えた交流を生み出し、テレビや新聞などマスコミやジャーナリズムをセンセーショナルに巻き込む手法は、その後のアートシーンにも影響を与えつづけているといえるでしょう。今回展示される、約30点の作品から、その熱気を感じ取ってみてください。(Pen編集部)
1960年に吉村益信をリーダー的存在として結成された前衛芸術グループ、「ネオ・ダダ」。吉村の自宅「ホワイト・ハウス」を拠点とした過激な活動や街頭パフォーマンスは、「反芸術」傾向の代表的動向の一つとなり、その派手な活動は、アメリカのネオ・ダダやヌーヴォー・レアリスムといった世界の美術動向と並行しつつ、国内の社会背景とも連動して、60年代の美術動向を象徴する存在として重要視されています。
結成当時のメンバーは吉村のほか、篠原有司男(ドキュメンタリー映画『キューティー&ボクサー』が公開中)、赤瀬川原平、荒川修作、風倉匠、石橋清治(石橋別人)、上野紀三、豊島壮六らでした。わずか1年弱で活動の終焉を迎えましたが、参加した多くの作家たちは、その後、国際的に活躍するなど日本の現代美術をリードしました。
また、ジャンルを超えた交流を生み出し、テレビや新聞などマスコミやジャーナリズムをセンセーショナルに巻き込む手法は、その後のアートシーンにも影響を与えつづけているといえるでしょう。今回展示される、約30点の作品から、その熱気を感じ取ってみてください。(Pen編集部)
「日本の前衛――ネオ・ダダとその周辺――」
2月28日(金)~3月15日(土)
TABLOID GALLERY
東京都港区海岸2-6-24
TEL:03-6435-3173
開場時間:11時~18時
休廊日:日、月
www.tabloidgallery.com
現在はカフェになっている”ネオダダの根城”「新宿ホワイトハウス」を紹介したアートライター青野尚子さんのブログ記事はこちら。
→磯崎新幻の住宅作品へ www.pen-online.jp/blog/n-aono/1389273217
篠原有司男さんと妻・乃り子さんについてのドキュメンタリー映画『キューティー&ボクサー』を紹介した、アートライター青野尚子さんのブログ記事はこちら。
→映画『キューティー&ボクサー』 www.pen-online.jp/blog/n-aono/2013/12/15/