ビクトリノックスは、1884年にカール・エルズナーによってスイスで創設された、アーミーナイフの名門として知られるブランドです。彼は故郷であるスイス・イーバッハに小さなワークショップを設立。以後、同ブランドは130年にわたってスイスアーミーナイフの伝統を守りつつ、ライフスタイルをトータルに提案して発展を遂げています。そのビクトリノックスが伝説のダマスカス鋼を採用した、「エクスプローラー・ダマスカス 2013」を発売します。
同モデルは、2013年夏に逝去した社の３代目にあたるカール・エルズナー・シニアの功績を称え、企画・製作されたもの。“ダマスカス”という名前の由来は、千年以上前の古代インド独自の製鉄技術が起源で、その鋼材を用いた剣がペルシャ商人によってシルクロードから中東のダマスカス（シリア）まで伝わり、以降「ダマスカスの剣」と呼ばれるようになったからだといわれています。
ダマスカス鋼は複数の金属を重ね合わせてつくられるため、各金属の長所が活かされた優秀な特質を備えています。しなやかさと硬さを併せもち、研磨や光沢出しなどを経て生まれる、ブレード表面の「木目」や「波紋」をイメージさせる美しい模様も大きな魅力です。今回発売される「エクスプローラー・ダマスカス 2013」は、その華麗な模様を取り入れた、シリアルナンバー入りの世界限定モデル。本物を知る男が所有するにふさわしい、スイスアーミーナイフの逸品といえるでしょう。（Pen編集部）