新橋・パナソニック汐留ミュージアムで開催中の「メイド・イン・ジャパン 南部鉄器」を見る。

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    アンシャンテ・ジャポン 『南部鉄器カラーポット KIKU』(製造:岩鋳)2008年

    近頃、欧州では鉄瓶が大人気です。パリのティーサロンなどでピンクやグリーンなどポップなカラーの鉄瓶を見たことがある方も多いのでは? お湯が美味しくまろやかになり、溶け出した成分で鉄分も補給できる、すぐれた岩手の伝統的工芸品である南部鉄器。その南部鉄器の作品80点を集めた『メイド・イン・ジャパン 南部鉄器―伝統から現代まで、400年の歴史』展が、パナソニック汐留ミュージアムで3月23日まで開催中です。
    現在の盛岡である南部藩で製造された南部鉄器は、江戸時代に茶の湯の普及とともに栄えましたが、第二次世界大戦中の物資と職人の不足や、戦後のアルミニウム素材の人気に押されていったんは衰退。しかし最近では、北欧デザインを取り入れたり、アーティストとコラボレーションするなど、新しい感性をもつ工房の挑戦により再評価されつつあります。柳宗理が2003年に発表した南部鉄器のキッチンツールや内田繁による折り畳まれてしまえる茶室『行庵』での茶釜などの空間演出も見所のひとつ。400年の歴史をもつ伝統的工芸品・南部鉄器をまとめて鑑賞できる、絶好の機会です。(Pen編集部)

    柳宗理 浅鍋(鉄蓋、ハンドル付き)(メーカー:佐藤商事)2003年

    内田繁 茶室 『行庵』 内田デザイン研究所蔵 1993年

    『メイド・イン・ジャパン 南部鉄器―伝統から現代まで、400年の歴史』展

    1月11日(土)~3月23日(日)
    パナソニック 汐留ミュージアム
    東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
    TEL:03-5777-8600
    開館時間:10時~18時  
    休館日:水  
    料金:一般¥700 大学生¥500 中・高校生¥200 小学生以下無料
    http://panasonic.co.jp/es/museum/

    展覧会記念講演会「南部鉄器のいま」

    講演:内田 繁(インテリアデザイナー)、宮 伸穂(釜定工房3代目)
    2014年2月11日(火・祝)  
    13時30分~14時30分 (開場:13時)  
    会場:パナソニック東京汐留ビル5階 ホール   
    ※要予約(定員150名)