ラファエル前派展とザ・ビューティフル展で、 英国ヴィクトリア朝時代の美女にうっとり。

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    ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ『プロセルピナ』1874年 
    テート美術館蔵 ©Tate, London 2014 
    『ラファエル前派展』森アーツセンターギャラリーに出品

    1月末から19世紀イギリス を代表する絵画が六本木と丸の内にドーンと来日。

    森アーツセンターギャラリー(六本木)で『ラファエル前派展』と題した、ジョン・エヴァレット・ミレイ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティらラファエル前派の展覧会が、三菱一号館美術館(丸の内)でロセッティからオーブリー・ビアズリー、オスカー・ワイルドまで唯美主義にフォーカスした展覧会、その名も『ザ・ビューティフル』が開かれます。

    「派」や「主義」って難しそう? いやいや、見てみればそんなギモンは瞬く間に解消されること請け合い。ラファエル前派は形式主義に反発してラファエロ以前の初期ルネサンスに立ち返ろうとリアルで鮮やかな絵を。唯美主義は物質主義から離れて人々の目を悦ばせる絵、官能的な悦楽を表現しようとした絵画です。

    自然とそうなったのでしょうか。彼らの絵画の特徴はズバリ美女!それも陶酔感たっぷりの美女たちです。数年前の来日でも大好評だったミレイの『オフィーリア』、唇の赤とザクロの赤がなんとも色っぽいロセッティの『プロセルピナ』、けだるい夏の無防備な寝顔をみせるアルバート・ムーアの『真夏』。女らしさが画面を超えて香るような、純粋さと肉感的な魅力が混ざった美女たちがずらり、です。ルネサンスや印象派ほど知られていないイギリス絵画ですが、2つの展覧会の美女たちを機に開眼するのもまたよし。うっとりと美に酔いしれてください。(Pen編集部)

    アルバート・ムーア『真夏』1887年 ラッセル=コート美術館
    photograph reproduced with the kind permission of the Russell - Cotes Art Gallery & Museum, Bournemouth
    『ザ・ビューティフル』展 三菱一号館美術館に出品

    ジョン・エヴァレット・ミレイ『オフィーリア』1851〜52年
    テート美術館蔵 ©Tate, London 2014 
    『ラファエル前派展』森アーツセンターギャラリーに出品

    『ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢』

    会期:1月25日~4月6日
    会場:森アーツセンターギャラリー
    東京都港区六本木6-10-1
    TEL: 03-5777-8600(ハローダイヤル)
    開館時間:10時~20時(1月、2月の火曜は17時まで、いずれも入館は閉館30分前まで)
    休館日:会期中無休
    料金:一般¥1,500
    http://prb2014.jp


    『ザ・ビューティフル —英国の唯美主義 1860-1900』

    会期:1月30日~5月6日
    会場:三菱一号館美術館
    東京都千代田区丸の内2-6-2
    TEL: 03-5777-8600(ハローダイヤル)
    開館時間:10時~18時(祝日を除く金曜は~20時、いずれも入館は閉館30分前まで)
    休館日:月曜(4月28日、5月5日は18時まで開館)
    料金:一般¥1,600
    http://mimt.jp/beautiful