六本木の森美術館では、『MAMプロジェクト019:エムレ・ヒュネル』展が行われています。「MAMプロジェクト」は、森美術館が開館当初から行っている、世界各国で芽生えている豊かな才能に注目する展覧会。
第19弾となる今回は1977年イスタンブール生まれのアーティスト、エムレ・ヒュネルに焦点を当てます。
ヒュネルは、ビデオ作品やインスタレーションを通じて、危うさをはらんだ文明社会と、その延長線上にある未来について問いかけます。その壮大なテーマは、作品タイトルにも表れており、たとえば初期の代表作『パノプティコン』(2005年)は、ミシェル・フーコーが管理統制された社会システムの比喩として用いた言葉に由来。謎の生命体の社会を描いたこのアニメーション作品を通して、ヒュネルは秘教、歴史、権力社会や人間と自然の関係性について言及します。
同時開催の『アウト・オブ・ダウト展(六本木クロッシング2013)』と同じ入場券で入れるこの展覧会に、ぜひ足を運んでみてください。新しい才能との、思わぬ出会いがあるかもしれません。(Pen編集部)
『MAMプロジェクト019:エムレ・ヒュネル』展
9月21日(土)~2014年1月13日(月・祝)
森美術館
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
開館時間:10時~22時(月、水~日) 10時~17時(火) ※入館は閉館30分前まで
※12月の金曜日(6日、13日、20日、27日)は10時~24時
会期中無休
料金:一般1,500円
公式ウェブサイト:www.mori.art.museum