エルメスのセーヴル店に、爽やかな色合いのフレスコ画が登場!

  • 文:髙田昌枝(パリ支局長)
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PARISパリ

エルメスのセーヴル店に、爽やかな色合いのフレスコ画が登場!

文:髙田昌枝(パリ支局長)

店のシンボル、木製のヒュッテ。ジュエリーと時計の売り場がさらに充実。photo:Guillaume Grasset

1年前から改装のために扉を閉ざしていた、エルメスのパリ・セーヴル店が、3月5日に再オープンした。そもそも、2010年に全面改装し、歴史建造物指定を受けている旧ルーテシアホテルのプールをトネリコ材で覆った大階段と遊牧民のテントを思わせる木製ヒュッテのデザインで世間をアッと言わせたセーヴル店。10年ぶりの改装では、店のシグネチャーとなった階段やヒュッテを残しつつ、店舗を全面的に考え直したという。

エルメスの世界中の店舗を手がけているRDAI(レナ・デュマ・アルシテクチュール・アンテリユール)社のドゥニ・モンテルは「7種類使ったセラミックをはじめ、新しい素材と色を取り入れて、ファンタスティックなイメージに。メティエごとの小さな世界を巡って、店内を自由に歩き回ってもらいたい」と語る。ポルトガルの絨毯、セラミックやガラス製のテーブル、壁のタイル、試着室に巡らされたジャカードまで、どれもが手仕事による美しい素材だ。店内にはところどころにアート作品も飾られ、商品だけでなく、隅々まで見どころがいっぱい。さらに、今回の改装では、中2階、3階の壁に爽やかな色合いのフレスコ画が登場した。

中2階には書店とカフェが融合した「シェーヌ・ダンクル (Chaîne d’encre) ブックストア」が設けられ、一日中、軽食やスイーツでゆっくりと過ごすことができる。9月にはプティ アッシュのためのスペースも完成して、売り場面積がさらに拡大する予定。こちらも待ち遠しい。

メンズモードのコーナー。床や壁のタイルは、アール・デコ様式のプールだった時代からのオリジナル。photo:Guillaume Grasset

フレスコ画は今年の年間テーマ「エルメスのオデッセイ」をテーマに、フランス人アーティストのマチュー・コセが描いたものだ。photo:Guillaume Grasset

Hermès

17, rue de Sèvres 75006 Paris
TEL:01-42-22-80-83
営業時館:10時〜17時30分
定休日:日
www.hermes.com
※コロナウイルスの影響で営業時間変更の可能性あり