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モンクレール + リック・オウエンスのスペシャルコラボは、アートな緊張感を醸し出す唯一無二のダウン
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アイキャッチとなるボリューミーなデザイン。首元を覆うダウンや太めのアームホールなど、斬新なアイデアがちりばめられている。
モンクレールから、またもや意外性のあるコラボの登場だ。これまでにも旬なデザイナーを迎えた「モンクレール ジーニアス」などでダウンの可能性を探ってきたが、今回はモードとストリートを融合させた独自の世界観で人気を博すリック・オウエンスにラブコールを送った。
今回のコレクションは、リック・オウエンスにとってもチャレンジングなものとなった。彼はロサンゼルス国際空港からパット入りのナイロンで内装をカスタマイズしたツアーバスに乗り、インスピレーションの源となったランドアートを代表するアーティスト、マイケル・ハイザーの作品があるネバダ州まで旅をしたという。
今回紹介するダウン「トノパー」は、ミニマルかつ巨大なランドアートと呼応するような、ボリューミーなデザインが特徴だ。トノパーという名も、マイケル・ハイザーの作品があるネバダ州の街から取っている。
首元をぐるりと覆うネックウォーマーが顔まわりをしっかりと引き立てるデザインは独創的で、唯一無二の逸品に仕上がっている。また、通常のダウンは水平かスクエアのステッチが多いのだが、そこにもリック・オウエンスらしい創意が見られる。ボディには放射状に、アームホールにはスパイラル状にステッチを入れてアートな洗練を与え、左の腕には、今回のコラボレーションを示すオリジナルのロゴがアクセントを加える。着た時の存在感は抜群で、スキニーパンツを合わせてミスマッチなボリューム感を狙っても面白く、バギーパンツを合わせればさらに迫力は増すだろう。
コレクションの型数も豊富。モコモコとしたダウンがうねるように連なるアウターや、上部をムートンで切り替えたアウターなど、自由で特異なかたちのアイテムが多数登場している。ダウンという素材を用いて、リック・オウエンスの想像力が遺憾なく発揮されたコレクションは一見の価値あり。袖を通してみる価値は、言わずもがなである。
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背面にはここ最近のリック・オウエンスのアウターに見られるバンドが配してある。暑くなった時はここに袖を通し肩に掛けてキャリーするのがクールだ。
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首回りを覆うマフラー状の”襟”は一体型で、長い方をだらんと前に垂らして着るのも面白い。後ろに垂らして着れば、より脱力したムードが高まる。
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長めの袖ではダウンが甲まですっぽりと覆うデザインだが、中にはリブのウインドストッパーがあしらってあり、冷気から守ってくれる。
【素材】ナイロン、ダウン
【問い合わせ先】モンクレール ジャパン
TEL:0120-977-747
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