最後の最後に「楽しかった!」と言えるよう、
後悔のないように全力で取り組む。
各界で活躍する方々に、それぞれのオンとオフ、よい時間の過ごし方などについて聞く連載「MY Relax Time」。第25回は、スポーツキャスターの大畑大介さんです。元ラグビー日本代表で、代表試合トライ数世界記録保持者の大畑さん。2011年の引退後はラグビーの普及活動に努める一方で、「スッキリ」(日本テレビ)の金曜日のコメンテーターを始め、TVやラジオで活躍しています。
写真:殿村誠士 構成:和田達彦
メディア出演の傍らで力を入れているのは、7月から立ち上げた全国の産直食材を扱う通販サイト「大畑大介商店」ですね。きっかけになったのは、2017年から3年間出演していたTV番組「産直ダイスケ」(MBSテレビ)。私が全国の野菜や水産物の産地や生産者を訪ねてレポートする番組です。私は現役時代から、あまりサプリメントなどは使わずに食事から栄養を摂りたいという考え方だったのですが、全国の旬の食材やその食べ方を教えてもらううちに、まだ食べ物の本当のおいしさがわかっていなかったことを実感しました。この感動をもっと紹介したいと思っていたのですが、2020年3月末で番組は終了。いままでお世話になった生産者の方々にご挨拶したら、コロナ禍の影響で出荷先が減って大変だという話を聞きました。そこで通販サイトをつくることにしたんです。生産者と消費者の間に立つことに使命を感じて取り組んでいます。
私はいつでも、死ぬ時に「楽しかった!」と思えるように、限りある人生をできるだけ後悔のないように生きたいと思っています。現役時代はラグビーを納得できるまでやりたくて、ラグビー中心の生活。家族で行動する時間がほとんど取れなかったので、引退後はそれを取り戻すように家族と過ごすようにしています。特に私には高校1年生と小学6年生の娘がふたりいるのですが、娘っていずれ父から離れていくもの。その時になって後悔しないようにできるだけ愛情を注ぎたい。だからオフの日はよく娘と遊びに行きます。私がなりたい父親像のひとつが、娘とデートしているところを人に見られて噂になること(笑)。子どもを連れて出かけるのは妻にひとりの時間をつくってあげたいという理由もありますが、自分のしたいことをしているだけなんです。よく「親馬鹿」ならぬ「馬鹿親」と言われます(笑)。
私の気分転換法は、風呂に入ること。一日の終わりに湯船に浸かって、その日できたこと、できなかったことを振り返る。本やスマホを持って1時間ぐらい入っていることもあります。そうするとすべてがリセットされる感覚になる。また地方の仕事の際は、早めに現地入りして健康ランドなどを探し、風呂に入って気持ちを切り替えてから仕事に臨むこともよくあります。私は非喫煙者ですが、たばこを含めてそういう気分転換法は人それぞれいろいろあっていい。自分なりの手段を自由に選べる世の中であってほしいですね。ただ周囲への配慮などマナーを守らないと、どんどん吸える環境はなくなっていくと思います。受け入れてもらうためには、モラルとルールを守って吸ってほしいですね。
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「大畑大介商店」
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問い合わせ先/JT