アウトレット自販機で、食品ロスを減らせ。

  • 文:河内秀子
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BERLINベルリン

アウトレット自販機で、食品ロスを減らせ。

文:河内秀子

ボルンホルマー通り駅に設置された自動販売機。 www.sirplus.de

チョコバーやドリンクなど、商品は仕入れ状況で変わる。 www.sirplus.de

1年間の食品廃棄量が1300万トン以上、生産量全体の約3分の1にもおよぶドイツでは、食品ロスは社会問題となっている。解決に向け注目されるのが、賞味期限間近や規格外のものなど廃棄されるはずだった食品を破格の値段で売る「サープラス」だ。“フード・アウトレット”を謳い、2017年末の開店から2年半で4店舗を展開するまでに成長したが、このたび鉄道駅の自動販売機としても登場した。
この自動販売機「レットマート」で扱うのは、サープラス同様、味や品質には問題がない廃棄されるはずだった食品。ドイツの自販機は一般の小売店より高価格だが、ここは定価より約40%も安い。好評を得て他の駅にも設置予定で、ゆくゆくは全国展開を目論む。