キャリア後期に日本へと移住し、東京ディズニーランドのショーで演奏する仕事についたアイシャさんの父親は、そこでひとりの日本人ダンサーと出会い、恋に落ちた。その後ふたりの間に生まれた元気な女の子が、アイシャさんだ。

ディズニー・ベイビーともいえる彼女は、2020年の年始に「ウォルト・ディズニー・アーカイブス設立50周年記念 ウォルト・ディズニー・アーカイブス コンサート」にシンガーとして出演。東京、兵庫、名古屋の3都市で、ディズニーの歴史を彩る名曲の数々を熱唱した。

2つ目の衣装は、スパンコールのフリンジが眩しいパーティルックなワンピースドレス。親友の宮河マヤさんと初めて共演した「うそつきLIAR」のPVでは、ハイテンションな2人が一晩中ガールズトークで盛り上がっているような、リアルな様子が表現されている。

「毎年ズンバのイベントがフロリダであるんですが、初めて参加した時には正直、度肝を抜かれました。何千人もの熱狂的なファンで埋め尽くされたホールの巨大なステージでは、過去にシャキーラやティンバランドなどの超ビッグネームもパフォーマンスしていて、その後が私なんです（笑）。しかもステージの床下から飛び上がるっていう、マイケル・ジャクソンばりの演出で登場しなきゃいけなくて、本当に緊張しました」

「私のことなんて誰も知らないのに！ って超ビビっていたんですが、いざステージに飛び出して歌い始めると、会場のみんなが私の歌を知っていて、何千人もの観客が一斉に同じダンスを始めたんです。終わった後も何時間もサインをして、ズンバの人気の高さに驚かされました」

ポップでキャッチーなヒットチューンを連発するアイシャさんだが、デビュー当初は伝説的なヒップホップグループRUN DMCのDMCとコラボするなど、かなり正統派なR&Bを得意としていた。ジャンルの幅を広げ、より等身大の女性らしさをダイレクトに伝えるようにしたことで、若い女性から共感を得るカリスマ的な人気歌手へと成長した。