編み柄もインパクトも史上最大! ボッテガ・ヴェネタの 新たな傑作、「ザ・アルコ バッグ」

  • 写真:安達紗希子(CROSSOVER)
  • 文:今野 壘
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Vol.21写真:安達紗希子(CROSS OVER) 文:今野 壘

編み柄もインパクトも史上最大! ボッテガ・ヴェネタの 新たな傑作、「ザ・アルコ バッグ」

クリエイティブ・ディレクターのダニエル・リーが考案した、新たなイントレチャートによるコレクション。以前よりもイントレチャートの幅が太くなったウォレットやiPhoneケースと比較しても、「ザ・アルコ バッグ」のイントレチャートがいかに大きいかがわかるはず。ロングウォレット¥97,200(税込)、iPhone Xケース¥52,920(税込)

ボッテガ・ヴェネタの不動のアイコン、イントレチャート。ご周知の通り、最高品質のレザーを手作業で編み込んだ、職人気質なデザインです。先ごろ発売されたばかりの「ザ・アルコバッグ」もそんなお家芸が活きた逸品ですが、特筆すべきは編み込まれるフェットゥーチェ(革紐)のサイズ感。ここで紹介しているシリーズ最大の「エクストララージ」では、なんと幅約17.5cmもの大きな格子を上質なフレンチカーフで描いています。新クリエイティブ・ディレクター、ダニエル・リーが就任直後にアップデートし、幅のサイズバリエーションを増やしたイントレチャートの中でも群を抜いた大きさ。つまりボッテガ・ヴェネタの半世紀以上に及ぶ歴史の中でも最大ということです。生地効率も低く、レザーの使用量も大きいこの新たなクラフツマンシップ、それだけでも贅沢ですが、もちろんバッグとしての造形もハイセンス。その名が示す通り、アーチ型のトップ部分はミラノで180年を超える歴史をもつ凱旋門、アルコ・デッラ・パーチェから着想を得たもので、直線的なイントレチャートと曲線的なフォルムの対比が文句なしに美しいプロダクトです。ちなみに平和の門とも呼ばれるこの凱旋門はボッテガ・ヴェネタの2019フォールコレクションのランウェイの舞台にもなった、所縁の深い場所。クラフツマンシップ、デザイン、エピソード、どれを採ってもメゾンの伝統と革新を味わえる傑作バッグです。メンズのイットバッグとして、これ以上の適任にはそうそう出合えないのではないでしょうか?

フラップ上部の曲線が際立つ上品なフォルム。付け根をかなり低めに設定し、弧を描いたハンドルは、ダニエルの革新的なアイデアのひとつ。

サイドはマチを広めに採っていて、容量もたっぷり。随所にあしらわれたステッチの目も美しく、ものづくりへの矜持を静かに物語っています。

あえて裏地は配さずに、イントレチャートの編み込みを活かした設計。レザーの品質に確かな自信があってこそできるミニマルなデザイン。内側にはジップポケットとふたつのオープンポケット付き。

ボッテガ・ヴェネタ「ザ・アルコ バッグ」
【価格】¥826,200(税込)
【素材】フレンチカーフ
【問い合わせ先】ボッテガ・ヴェネタ・ジャパン TEL:0120-60-1966