この秋冬に、再び注目が集まっているアウターが、ダウンジャケットです。もともと定番アイテムですが、しばらくファッションの最前線からは遠ざかっていました。人気が再燃した理由として、ビッグな服が流行し、ダウン特有のボリューム感と合致することが考えられます。「機能性ウエア」と呼ばれる、快適に過ごせる服のトレンドが続いていることも、ダウンジャケットの人気を支える一因でしょう。

こうした気風が広がる日本に、ダウンウエアを主力アイテムとして2007年にスタートしたカナダのブランドが初上陸します。その名も「ムースナックルズ」。寒さが厳しいお国柄らしい、実用性が突き詰められた本格派です。ワークやミリタリーのテイストが濃厚なのが、カナダ流のセンス。さらに、ユーモラスなグラフィックを多用して若いモード感覚をミックスしている点も、他ブランドに差をつける個性です。

このたび10月から11月にかけ、伊勢丹新宿店メンズ館、阪急メンズ（大阪・東京）といった百貨店などで続々とポップアップイベントが開催されます。ハイセンスな店がこぞって期待を寄せるブランドなのです。スケジュールの詳細は記事の最後にて。

まず最初に紹介するアウターは、上写真のクールな黒ブルゾン。撥水加工されたコットン・ナイロン素材の表地と、ポケットのリベットや補強パーツが、タフなワークウエアのルーツを物語ります。ダックダウン入りのダウンウエアで、暖かさは見た目以上です。取り外しできるフードのファー素材は、フォックス。雪が吹き荒れている時、このファーが雪の顔への侵入を防ぎます。

左袖につけられた飾りは、このブランドに共通するアイコン。MOOSE（ヘラジカ）の足跡と、KNUCKLES（こぶし）のメタル感とをかけ合わせたデザインのロゴマークです。

続くセレクトは、モッズコートのように着回し自在なアウターです。腰を隠す着丈のアウターは、大人っぽさの演出に欠かせません。表地の素材は、ワークジャケットの定番的なヘビーコットンキャンバス。キルティングの裏地の内部は断熱素材で、襟にはウールボアが配されてマフラーいらずの暖かさ。両サイドのファスナーを開くと、ウエスト近くまで広げられるギミックも搭載されています。自転車やバイクに乗るときに、腰回りがもたつかない工夫です。

パーカ¥105,840（税込）、中に着たTシャツ¥15,120（税込）／共にムースナックルズ（グルッポ タナカ TEL : 0120-135-015）

ラストにお届けするのは、ハイスペックなダウンジャケット。ミリタリーウエア風のオリーブグリーンで、長く飽きずに着られる定番的アウターです。フォックスファーのフードを取り外せば、異なる表情の服にアレンジでき、さまざまな着こなしが可能。表地は撥水加工された化繊生地で、内部はダックダウンより保温性が高い高級なグースダウン。他の製品とも共通する、屈強なカナダ製YKKファスナーがフロントに配された、質実剛健な一着です。

ジャケット¥193,320（税込）／ムースナックルズ（グルッポ タナカ TEL : 0120-135-015）

上のジャケットを着たルック。ムースナックルズのシルエットは、身体に沿うきれいなもの。ワーク調の服でありながら洒落た印象があり、ヨーロッパの製品とは異なる味付けといえるでしょう。さりげなさを好む日本人の琴線にも触れるに違いありません。

ポップアップイベント

10月24日（水）〜30日（火）：伊勢丹新宿店メンズ館6階（メンズ）
10月24日（水）〜30日（火）：阪急うめだ本店3階コトコトステージ（ウィメンズ）
10月24日（水）〜11月20日（火）：GINZA SIX3階イベントスペース（メンズ、ウィメンズ）※24日は18時〜21時まで、オープニングイベントを開催。
10月31日（水）〜11月6日（火）：阪急メンズ大阪1階イベントスペース（メンズ）
11月14日（水）〜11月20日（火）：阪急メンズ東京4階ガラージュD.EDITプロモーションスペース（メンズ）