これからは「脱毛」も男の身だしなみのひとつ。自宅で手軽に始められる「スムーズスキン ピュア」に注目。

  • 写真:宇田川 淳
  • スタイリング:廣松真理子
  • 文:高橋一史 
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以前ほど珍しいことではなくなった男性の「脱毛」。とはいえ未経験の人にとって、いきなりサロンに行くのはハードルが高く感じられるかもしれない。そんな人にお薦めなのが家庭用光脱毛器「スムーズスキン ピュア」だ。

家庭用光脱毛器を専門に手がけるイギリス・サイデン社の最新モデル「スムーズスキン ピュア」。¥46,200(税込)/サイデン

ここ数年で顕著に感じられるのが、身だしなみやファッションに対する男性の美意識の変化だ。百貨店のメンズコスメ売り場には、男性専用のメイクアップ用品が並ぶようになった。店頭には専任アドバイザーが立ち、スーツを着た大人に顔色を健康的に見せるファンデーションの塗り方や、乱れた眉の整え方をレクチャーしている。ファッションでも勢いがあるのはクリーンなジェンダーレス・スタイルだ。ひと昔前なら女性的とされた斜めがけのミニバッグや肩を落としたシャツを着る人も増えている。女性の専売特許だったジャンルを男性が愉しむことが、もはや当たり前の時代になった。

これまで人知れず毛深い体質で悩んできた人が、体毛のケアを堂々と語れるようになったのも朗報だ。新しいケア用品に気軽にトライできる道が開けてきた。そこで今回クローズアップするのが、イギリス生まれの家庭用光脱毛器「スムーズスキン ピュア」である。手の甲やすね毛といった気になる箇所を処理して、毎日剃る煩わしさから解放する便利グッズ。パワーが強く、プライスも脱毛器としてはリーズナブルな同製品の優れた性能を見ていこう。

光脱毛のパイオニアがつくる、スムーズスキンシリーズ最上位機種。

流線形ボディが手に馴染み、肌に当てやすい。使いやすさが計算された機能的なデザインは、長年脱毛器を研究してきたサイデン社ならでは。家庭用光脱毛器は毛を抜くケアではないため、使う場所も選ばず室内で手軽に行える。

脱毛器の歴史は意外と浅く、日本に医療用レーザー脱毛機が入ってきたのは1990年代のこと。現在の家庭用脱毛器の主流である光を使った脱毛器が開発されたのは、2000年代に入ってからである。スムーズスキン ピュアを手がけるサイデン(CyDen)社は、家庭用光脱毛器のパイオニアだ。創設者のマーク・クレメンツ教授が脱毛研究を始めて、会社を設立したのが02年。ドラッグストアチェーンと共同でイギリス初となる家庭用光脱毛器の販売をスタートさせ、自社ブランドとしてスムーズスキンシリーズの第一弾をリリースしたのが14年。その後毎年のように新製品を送り出し、ここに掲載しているスムーズスキン ピュアが20年の最新版となる。

スムーズスキンは“IPL”というメラニン色素に働きかける性質の脱毛技術を採用している。黒い毛に光エネルギーが反応するというシステムだ。毛を抜くようなプロセスではなく、ケアを始めて数カ月すれば効果が明確に現れる。レーザー脱毛より照射範囲が広くスピーディにケアでき、照射時の刺激も比較的少ない。

フロントに付いたスキントーンセンサーが、自動的に肌の色を感知して最適なパワーで光を照射する。色の濃度レベルは本体横のパワーバーに表示され、褐色の肌になるほど点灯量が減り、赤1個のみの点灯だと使用不可になる。

スムーズスキン ピュアは、スムーズスキンシリーズの中で最大のパワー、最高峰の性能だ。 脱毛に不慣れな男性に嬉しい使い勝手のよさも見逃せない。

設定モードは、「パワーモード」「ジェントルモード」「スピードモード」の3種類。デフォルト設定であるパワーモードではスキントーンセンサーが自動的に肌色を感知し、10段階の中での最大照射に設定される。数値を細かく設定する手間がいらず、ボタンを押して肌に触れさせるだけの初心者に優しいつくりである。ジェントルモードは初めて使う人や照射に過敏に反応する人に適した、照射出力を抑えたモード。スピードモードは最大0.46秒間隔で照射される、最も出力が少ないモード。体毛が薄く広範囲の面積をケアする時や、脱毛がひと通り済んだあとの日常のケアに役立つ。

脱毛初心者にも配慮された、巧みなプロダクト設計が光る。

毛を剃りすっきりさせた状態でフラッシュ照射面を肌に触れさせる。正しいポジションになった時にフラッシュが光る仕組みだ。しっかりと平均的に押し当てないと照射されないが、コツはすぐにつかめるだろう。2021年6月10日(木)販売開始予定、600着限定。「ワンマイルウェア Wonder Plants」15,400円(税込)/サイデン 

それでは実際に使ってみよう。まず下準備としてケアする箇所の毛を剃る。目に見える毛をなくさないと火傷する可能性があるから気をつけたい。製品をコンセントに差し込むとファンが回り出し、照射口のスキントーンセンサーが青く光り出す。この製品に電源のオンオフスイッチはない。この状態で手に持ち、肌に均等に密着させるとセンサーが肌色を感知して、本体横のパワーバーのライトが点灯。出力量が自動的にプリセットされる。

これでいよいよトリートメント開始だ。肌に押し当てた状態で上部のアクティベーションボタンを押すと、光のフラッシュが瞬間的に放射される。カメラのストロボのように強い光なので、脱毛初体験の人は驚くかもしれない。一度のフラッシュでその箇所の処理が終了するので、平行にスライドさせて次のパートに移動し、また同じ行為を行う。何度も照射を繰り返しても効果がないので、肌へのダメージを減らすためにも一度限りにしよう。慣れれば両腕と両足で10分ほどで作業が終了する。

このプロセスを週一度行うだけで、1カ月ほどで毛の生えるスピードが遅くなってくる。3カ月もすると約92%(※)の人が効果を実感するようになる。毛が生え変わるサイクルは一本一本がバラバラなので全体のケアを終えるには数カ月必要だが、その後は伸びた毛が気になった時に、スムーズスキン ピュアを使うだけで状態を維持できる。

※サイデン社調べ

本体上部にある2個のボタンのうちロゴマークがついたボタンが動作用の「アクティベーションボタン」。一度押すと一回照射され、押し続けると連続して動作する。その下の小さなボタンがモード切り替え用の「モードスイッチ」。

ただしスムーズスキン ピュアを使えない身体の部位もある。まず、ヒゲは毛が太すぎるのでNGだ。髪の毛も同様で、眉毛など目の周辺も危険なので厳禁。粘膜などデリケートな箇所や怪我がある箇所も使えない。ホクロの黒さにも光が反応してしまうので気をつけよう。日焼け後のダメージのある肌も要注意だ。

照射時に感じるチクッとした刺激または温かさは、レーザー式より弱いとはいえ家庭用光脱毛器でも起きる現象だ。軽い痛みを伴う人もいるのでその点にも留意しておこう。

ガジェット類と並べても違和感がないほど洗練されたデザイン。イギリス国内で製造され、持ち運びに便利な大きさだ。本体重量は約250gの手が疲れない重さで、サイデン社によるテストによれば100万回もの照射を行える性能だという。

コロナ禍による外出自粛でクリニックやサロンに行きにくい生活が続くいま、家で好きな時間にケアできる家庭用光脱毛器への注目は増している。いまこそ男性も女性に負けじとこのデバイスにトライしてみてはいかがだろうか。

クロップドパンツから覗く足首部分、ボタンを開けたシャツからチラ見えする胸毛、指輪に絡みがちな指毛といった箇所をピンポイントでケアするだけでも生活が快適になる。髪を切りヒゲを剃る行為と、体毛のケアとに本質的な違いはないのだ。


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肌と、暮らしと、スムーズスキンのいい関係。/madameFIGARO.jp

問合わせ先/サイデン
https://mysmoothskin.jp/