ラウンダバウト店主の小林和人が飲む、大人のための上質なチューハイ「サッポロチューハイ99.99(フォーナイン)」。

  • 写真:福田喜一
  • スタイリング:西崎弥沙
  • 文:吉田けい
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純度99.99%の高純度ウォッカを使用した、透明感のある味わいが特徴の「サッポロチューハイ99.99(フォーナイン)」。理想の飲みやすさをさらに磨き上げた“上質なチューハイ”を、国内外の生活用品を扱う人気雑貨店「ラウンダバウト/アウトバウンド」の店主・小林和人さんが体験した。

飲みはじめの果実感がボリュームアップした「クリアレモン」は、爽やかな酸味が魅力。

連続式蒸留で出来上がった蒸留酒を、さらに白樺の炭で2回濾過を行い磨くことで、純度99.99%という高純度ウォッカを実現。雑味のない澄み切った味わいと爽快なキレで人気の「99.99」が、さらに進化した。

時代や国、つくり手、つくられ方……。さまざまな背景をもつプロダクトを選び取り、その価値を再構築する目利きである小林さんは、「あるべき姿を、そのもの自体が体現しているようなプロダクトに惹かれる」と話す。また、そういったプロダクトを「純度が高い」と表現する。高純度ウォッカを誇る「99.99」は、小林さんの目と舌にどのように感じられたのだろうか。

ウォッカ自体を磨き上げ、“あるべき味わい”を実現。

インドの理化学製品メーカーの「VISION GLASS 」で。無駄のないデザインは「99.99」のコンセプトに通じる。グラス(小)¥880、グラス(中)¥1,100、手に持っているグラス(大)¥1,320、アンバー色のグラス¥1,430、ジャグ¥1,980、アーモンドが入ったグラス¥1200、フタ¥396、花が入ったジャグ¥2,420(すべて税込)/VISION GLASS  イランアイスペール¥4,950(税込)/すべてラウンダバウトTEL:03-6407-8892
小林和人●多摩美術大学卒業後、1999年に「ラウンダバウト」を立ち上げ、2008年に「アウトバウンド」をオープン。著書に『あたらしい日用品〜timeless, self-evident〜』(マイナビ)がある。

東京・吉祥寺の古いビルの一室から始まった「ラウンダバウト」。いろんな人やものが行き交う場所にしたいという意味を込めてRoundabout(=環状交差点)と名付けた。現在は代々木上原に移転した店舗で、姉妹店「アウトバウンド」とともに、自らがセレクトした生活用具と日常着を扱っている。

「もともと、コラージュのように多種多様なものを組み合わせるのが得意だったんです。いまも、新旧問わず、国内外問わず、手仕事か機械生産かも問わず、集めてきたものを店という空間に陳列することで編集しているとも言えますね。なかでも、心惹かれるのは“純度が高い”プロダクトです」

無糖で仕上げたシャープでキレのある味わいと、満足感の高さは「クリアドライ」ならでは。レクタングルトレー¥3,960、ツールホルダー¥4,950、カトラリーホルダー¥3,850、スナックボウル¥990(すべて税込)/motta ジャムスプーン¥1,540(税込)/Jean Dubost  グラス¥2,200(税込)/ANDO’S GLASS トタンペンキトレー¥3,300(税込)/松野屋 ステンレストング¥1,980(税込)/柳宗理 クロス白、黒各¥4,180(税込)/Klassbols(すべてラウンダバウト TEL:03-6407-8892)

「つくり手の着想が、そのままプロダクトに落とし込まれたものは純度が高い。そういうものは、自らの必然性を体現しているようにも思います。つまり逆に言うと、ものが“こうあるべき”という輪郭を探り当てることができるのが、いいつくり手なんじゃないかなと」

「99.99」のつくり手であるサッポロは、お酒自体を磨き上げ、ウォッカの酒質を際立たせた。まさに純度を高めたウォッカだ。そうして実現した理想の飲みやすさは、ウォッカのあるべき味わいとも言える。手をかけて、時間をかけてつくりあげた味わい。そのこだわりこそ、上質さの証なのだ。

手に取りやすい、スタイリッシュなデザインも好印象。

甘酸っぱさが清々しい「クリアシークヮーサー」(左)、甘みと苦味、酸味のバランスに優れた「クリアグレープフルーツ」(右)。バスクグラス(17オンス)¥539(税込)/ヴィクリラ 左上のクロス¥3,300(税込)/AX 畳んだカディクロス¥2,420(税込) ボウル¥3,960(税込)/JIPO トング¥1,980(税込)/ジュニパー(すべてラウンダバウト TEL:03-6407-8892)

「上質なものとは、適切な素材と適切な技術が選択され、それが適切な意匠へと落とし込まれ、高いレベルで一体となっているものだと思います」と、小林さん。

サッポロこだわりのウォッカを、2段階白樺炭濾過という独自技術により磨き上げ、スタイリッシュにリニューアルした缶へと落とし込んだ新生「99.99」。さて、飲んでみた感想は?

「4種すべてを飲んでみて、シークヮーサーがいちばん好みでした。以前のものと比べると、ビターな感じというか、後味のキレが印象に残りました。昼間から気のおけない友人たちと一緒に飲むのにもいいし、1缶で満足感があるから、仕事から帰宅して“自分におつかれさま”の乾杯にもよさそうですね。僕だったら、レコードを聴いてのんびりする時に飲むのもいいなぁと思いました」

「これまでの缶チューハイのデザインは過剰なのが多くて苦手でしたが、この『99.99』ならば手に取りやすいですね」と、あたらしいデザインについても好印象だった様子。

「あと、お酒の味に集中したい時は、僕はグラスに注いで飲みます。『99.99』は質実剛健なグラスが合いますね。それこそ素材と技術と意匠が、無理なく溶け合っているような。今回用意したグラスは、どれも品質がしっかりしていてリーズナブル。手の届く上質と言えるようなグラスです」

いつでも誰にでも手の届く上質。「99.99」は、そんなチューハイと呼べるかもしれない。

「サッポロチューハイ 99.99(フォーナイン)」
容量/容器:350ml缶・500ml缶
アルコール分:9%
オープン価格


問い合わせ先/サッポロビール
https://www.sapporobeer.jp/9999/