ルノー キャプチャーで巡る、パリのこだわり食材店。

  • 写真:オリヴィエ・バルディナ
  • 文:髙田昌枝(パリ支局長)
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新型コロナウイルスの影響で、自宅で料理する機会が増えた。いまパリジャンの間ではこれまで以上に食材への関心が高まっている。18区に住むヴァンサン・ロサンも、日頃から正しい食材選びを心がけているひとり。今日は、ルノー キャプチャーのハンドルを握って、こだわり食材の買い出しに出発。

流れるようなシルエットで、エレガンスと力強さを併せ持つルノー キャプチャー。パリの街並みにも溶け込む、洗練されたデザインが魅力だ。

テレワークや外出制限でぐっと増えたお家時間は、多くの人にとって日々の暮らしについて改めて考えるきっかけになった。パリでも、家族とともに3度の食事を家で作ることが多くなった昨春のロックダウン以来、食材と料理への関心は高まる一方だ。なかでも、卸市場を通さずに生産者から直接店に届くショート・フード・サプライチェーンを標榜する小売店や、パリ市内の工房で作られるハムやチーズなど、つくり手の顔が見える店の人気が上昇している。

日頃から料理の腕をふるうことも多いヴァンサン・ロサンは、老舗デザイン学校で教えている18区在住のパリジャン。デザインにも食にも自分らしいこだわりとスタイルをもつ彼は、今夜、家族とちょっと特別なディナーを計画中。生産者の気持ちの込もった物語のある食材を求めて、パリの3つのアドレスへ買い出しに向かう。買い物のお供は、白と黒の2トーンがスタイリッシュな、SUV、ルノー キャプチャーだ。

ゆったりしたトランクで、購入した魚介類や野菜も無理なく収納。パリのアパルトマンに特有の中庭の駐車スペースにも乗り入れられる、SUVながらコンパクトなサイズも、都市住民の味方だ。

ニル通りのこだわり商店街で、 基本の食材をゲット。|テロワール・ダヴニール

中心地2区の小道には、テロワール・ダヴニールの5軒の食材店、人気レストラン「フレンチー」とそのワインバーに加え、焙煎コーヒーとチョコレート工房もある。
商店街で最初にオープンした青果店。値札には作物の名前と値段に加えて、生産地と生産者の名前が。穀物やオイルなどの食材も置いている。

ヴァンサンが最初に向かうのは、パリ2区のニル通り。全長70メートルほどの石畳の小道に、「テロワール・ダヴニール(未来の土地)」という看板のもと、ベーカリーから精肉店までの食材店が肩を並べる、知る人ぞ知る商店街だ。

テロワール・ダヴニールの起源は、2008年に誕生した新しいスタイルの食材卸会社。ふたりの若き起業家が、エコシステムとビオダイバーシティを念頭に、環境を考えて働く小規模農家の作物をパリのシェフたちに届け始めた。ニル通りに一般客向けの青果店を開業したのはその4年後。その後、鮮魚店と精肉店、ベーカリー、乳製品店も開店し、確かな食材を求めるパリジャンが集まる場所になった。

漁師から毎朝、仕入れ情報が届く。生きのいい魚や貝に目移りしてしまう。ここでは前菜用のプレール貝、メインのエイを購入した。
他の店ではなかなか手に入らないイタリアンチコリや色鮮やかなキャベツ類に思わず手が伸びる。

精肉店は、ハム、ソーセージ類も豊富。アラン・デュカスやヤニック・アレノも御用達というメイド・イン・パリのハム「ジャンボン・プランス・ドゥ・パリ」もこの店で手に入る。

青果店では普通の店ではなかなか目にすることのない野菜を取り揃える。黄色や紫色のニンジン、さまざまなカブ、ウリ類がずらりと並ぶ。それぞれの野菜の特徴や調理法をスタッフがていねいにアドバイスしてくれるのは、つくり手と直接つながっているからこそ。野菜だけでなく、精肉や魚も同様で「漁師の話までしてくれる」とヴァンサン。ていねいに育てられた野菜や家畜を、生産者にも消費者にも適正な価格で流通させること。ショート・フード・サプライチェーンのパイオニアとして知られるこの通りには、近所のオフィスで働く人の他、遠くからも食にこだわる人たちが買い物に訪れるのだ。

買い物を車に積み込んだら、次のアドレスへ。ルノー キャプチャーなら、運転サポート機能も充実。人も車も多い都会での運転も快適だ。

Terroirs d’Avenir
3, 6,7,8, rue du Nil 75002 Paris
TEL:01-84-79-88-04(乳製品)、01-84-79-88-05(パン)、01-84-79-88-06(鮮魚)、01-84-79-88-07(青果)、01-84-79-88-08(精肉)
営業時間:9時30分〜20時(火〜土)、9時30分〜13時30分(日) ※ベーカリーは8時から
定休日:月
www.terroirs-avenir.fr

メイド・イン・パリのチーズはオリジナルアレンジも自慢。|ラ・レトリ・ドゥ・パリ

フランス人のディナーにはチーズが欠かせない。「プラトー・ドゥ・フロマージュ」でどんなチーズの組み合わせを提案するかもホストのセンスの見せ所だ。
小さな店内のケースには、セレクト、自家製、オリジナルアレンジのフレッシュチーズがぎっしり。
店の奥はチーズ工房。小さな円筒形のゴートチーズを製造中。

「258種ものチーズがある国をどうやって治めたらいい?」とはド・ゴール大統領の言葉だが、フランス人のディナーに欠かせないのはチーズ。AOC(原産地呼称統制)のあるカマンベールやマンステール、ロックフォールなど地方ごとに、その土地の草を食み、絞った乳から生まれる独特のチーズがあることはよく知られている。

お薦めのチーズたち。ザアタル風味のトームとフレッシュ・ゴートチーズ、人気のル・ラバ、クルミ入りブリー、トリュフ入りヴァシュラン。

ここ、「ラ・レトリ・ドゥ・パリ」は、パリ産チーズを提案する店。創業者のピエール・クーロンは、もともとナントでヤギを育てていたが、都会の暮らしとチーズづくりを両立させようと、3年前にパリで初めてのチーズ工房&ショップをオープンした。ノルマンディーやブルターニュなどから仕入れるオーガニックの牛、ヒツジ、ヤギの乳を原料に、店の奥の小さな工房で作るチーズやヨーグルトは20種ほど。店内には、自家製チーズの他、品質とアニマルウェルフェア(動物福祉)の観点を重視して各地からセレクトしたチーズも並ぶ。自家製のゴートチーズ「ル・ラバ」や、「本日のフレッシュ・ゴートチーズ」が人気な他、仕入れたチーズにスパイスやナッツを加えたオリジナルアレンジも評判。店のあるカルチャーミックスなエリアのインスピレーションから生まれた、中東のスパイス「ザアタル」を使ったアレンジは、この店のシグネチャーだ。

La Laiterie de Paris
74, rue des Poissonniers 75018 Paris
TEL:01-42-59-44-64
営業時間:10時〜13時、14時30分〜20時(月〜水、金) 14時30分〜20時(木) 10時〜20時(土) 
定休日:日
www.facebook.com/laiteriedeparis
www.instagram.com/laiterie_de_paris_fromagerie

パリで唯一の蒸留所は、実験的なクリエイションが持ち味。|ディスティユリ・ドゥ・パリ

銅製のチューブが目を引く、アランビックをイメージした店内デザインは緒方慎一郎の手によるもの。

フォーブール・サンドニ通りのガストロノミックな食材店、メゾン・ジュレスを経営するニコラとセバスチャンの兄弟が、パリ唯一の蒸溜所を設立したのは5年ほど前のこと。クラウドファウンディングで500人以上の出資者、目標額の4倍の資金を集めて1台の蒸留器を購入し、メイド・イン・パリの蒸留所として話題を呼んだ。以来、そのエクスペリメンタルでエッジイなクリエイションは通の間で評価を高め、海外でも取り扱われる成長ぶりを見せている。ウオツカやジン、ラムに始まって、いまではウイスキー、さらには酒の醸造も開始し、焼酎生産にも意欲を燃やす。2019年末には食材店の並びに堂々ショップをオープンした。

中庭の奥で休みなく働くパリ唯一の蒸留器。登録ナンバー「751301」は、パリの自治体番号75、2013年の13、パリ最初の蒸留器である01の組み合わせだ。
カマルグ産のコメ、玄米、赤米から生まれた“フレンチなサケ”は、フランスの白ワイン造りのエッセンスを取り入れた製法。25ユーロ
シンプルなジントニックで、それぞれの風味を堪能したいジン。各47ユーロほど。

ロンドンドライ風の「バッチ#1」、ベストセラーの「トニック」、ベティバーの香り高い「ベレール」、フランボーワーズの葉が香る「サンク」、店のアドレスにちなんだ「フォーブール」――「クリエイションこそがパリらしさ」と言い、ジンだけでも実にさまざまなバリエーションを提案。それぞれに風味が違い、ジンに対する固定観念を心地よく取り除いてくれる。メープルシロップやハチミツ、米のスピリッツといったユニークな酒もこの店ならでは。1年前のカクテル・ウィークで発表したノンアルコールの「スピリット・オブ・パリス」でも大きな話題を呼んだ。この店は、ニコラ・ジュレスのチャレンジから生まれる新作が並ぶショーウインドー。パリのカクテルシーンを牽引するアドレスだ。

SUVもフランスでは洗練された美しさが求められる。サイドはシャープなラインに、フロントのライト周りのふっくらした曲線が加わったセンシュアルなシルエットがフランスらしい。
狭い路上の縦列駐車を余儀なくされるパリの駐車事情。「360度カメラが狭い空間での駐車に便利だ」とヴァンサン。

Distillerie de Paris
60 rue du Fbg Saint Denis 75010 Paris
営業時間:12時〜14時30分、15時〜20時
定休日:日曜、月曜
www.distilleriedeparis.com

家に帰って、早速料理をスタート

まずは野菜の下ごしらえから。ブラシで野菜の土を落とす。
料理の途中で、ゲストが到着。購入したジンで早速ジントニックを。きっちり計量!

ピンク色の柔らかいキャベツ、小ぶりのニンジンの束、新鮮なロマネスコやカブ。クルマからキッチンへ材料を運び込み、買い込んできた野菜や魚介、チーズを並べると、家族から歓声が上がる。

アペリティフはジントニックに生ガキ。前菜はプレール貝、メインはエイのケイパー風味に温野菜添え。店のアドバイスに耳を傾けて一つひとつ選んだ食材は、どれも新鮮で滋味たっぷり。キッチンに立つヴァンサンの気分も上がる。

買い出しで訪れた店の話や食材の物語は、今夜の食卓の話題になりそうだ。

メインは、魚屋で吟味した、肉厚のエイ。クールブイヨンに投入。
メインのエイには野菜たっぷりの付け合わせ。ケイパーとバターソースを添え、ビジュアルにもこだわった、男の料理が完成。

キャプチャーはヨーロッパで販売台数No1、フランスをそしてヨーロッパを代表するSUV
※2020年1~12月ヨーロッパ33か国 車名別SUV販売台数。自社調べ


2013年に誕生したキャプチャーは、ダイナミックでパワフルな走行性能をもちながら、優雅で洗練されたデザイン性を兼ね備えたコンパクトSUV。ローンチ以来、ヨーロッパを中心に人気を博し、累計170万台以上の販売台数を誇る。毎日の暮らしのなかで時代の先端を体感し、クルマ選びにも妥協しないパリジャンの心を魅了し続けてきた。そして誕生から7年を経た今年、いよいよ2代目の新型キャプチャーが日本に上陸する。

白とブラックの車体が、石造りのパリの街並みにマッチ。SUVの力強さと、フランスらしいエレガンスを纏うデザインだ。
機能性とシンプリシティを併せもち、高級感を感じさせる素材のインテリア。
ホイールの造形も美しい。最新デザインを象徴する、フルLEDピュアビジョン・ヘッドライトとCシェイプデイタイムランプ。フレンチエレガンスを表現するデザイン。

自然のなかで自分を取り戻すバカンス、週末をリラックスして過ごす田舎の家。パリジャンたちが休日の相棒に求めるのは、長距離でも快適なドライブを約束するハイクラスなパワーだ。

一方で毎日の暮らしでは、ストレスフルな街中のドライブをサポートしてくれる運転支援機能が欠かせない。狭い駐車スペースや路地にも負けないコンパクトなボディサイズ、シンプルだが上質なインテリア。あくまで優美に、パリの街並みに調和するエクステリアデザイン。そんなわがままな条件をすべて兼ね備えているのが、都会人のためのSUV、ルノー キャプチャー。自らの価値観やスタイルを反映する愛車として、パリジャンに選ばれている理由が、そこにある。
詳しくは、ルノーのエクステリアデザイナー、ピエール・サバスのインタビューをチェックしてほしい。





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ルノー キャプチャー(INTENS、INTENS Tech Pack)
●サイズ(全長×全幅×全高):4,230 × 1,795 × 1,590mm
●排気量:1.333L
●トランスミッション:電子制御7 速AT(7EDC)
●最高出力:113kW(154ps)/5,500rpm ※参考値
●最大トルク:270N・m(27.5kgm)/1,800rpm
●タイヤサイズ:215/55R18
●メーカー希望小売価格:¥2,990,000(税込)~

※本記事の撮影に使用したのは欧州仕様車です。日本仕様とは異なる点があります。

問い合わせ先/ルノー・ジャポン
0120-676-365(フリーダイヤル 9時~18時 年中無休)