お酒の愉しみ方を熟知するソムリエの田崎真也さんが、熟成のピークを迎えた原酒を厳選して絶妙なバランスでブレンドしたウイスキー、「富士山麓 シグニチャーブレンド」をテイスティング。その上品で奥深く魅力的な味わいを堪能しました。
世界的なウイスキーブームの中で、特に注目を浴びているジャパニーズウイスキー。原酒の特長がもっともよく表れる円熟期をさす、熟成のピーク“マチュレーションピーク”にこだわってブレンドされた「富士山麓 シグニチャーブレンド」は、どのような愉しみ方ができるのでしょうか。キリンビールのマスターブレンダーであり、世界最優秀ブレンダーにも輝いた田中城太さんが、世界最優秀ソムリエの称号をもつ田崎真也さんのもとを訪れ、熟成がもたらす奥深い味わいの魅力と、その愉しみ方を語り合いました。
それぞれに重要な香味特長や役割をもつ、富士御殿場蒸溜所の個性豊かな原酒たち。
「いまは世界的に見ると、食前酒としてグラスのシャンパンを飲むよりも、ウイスキーの水割りを飲むほうがお洒落だという感覚が広まりつつあります。たとえばフランスでは、ホームパーティのアペリティフとしてウイスキーを飲むスタイルが定着しています。私も食事中はワインを飲みますが、食後はウイスキーばかり飲んでいます」と田崎さん。田中さんは、「富士山麓 シグニチャーブレンド」と、その中核を担う2種類のモルトウイスキー、さらに3種類のグレーンウイスキーの原酒サンプルを持参し、田崎さんにそれぞれを紹介しました。
「リンゴ、カリン、洋ナシなどのフルーツ香と柑橘系の華やかさ、そしてオークやロースト香、キャラメルやヘーゼルナッツの甘く芳ばしい香りなどが鮮やかに感じられながら、全体的にすごく調和がとれていて、上品な味わいですね。それと2種類のモルトウイスキーに対して、3種類のグレーンウイスキーが絶妙なつなぎ役になっているように感じます。なんだか味わいのベースとなる和食の出汁みたいですね」と田崎さん。
スプーン一杯の水が、ウイスキーに溶け込んでいる香りや味わいを解き放つ。
これを受けて田中さんは、「まさしく、この3種のグレーンウイスキーは、それぞれの原酒の異なる個性や特長のまとめ役を担いながら、味わいに奥深さと厚みを与えているので、私は、”うまみ三兄弟”と名付けました(笑)。昔からモルトウイスキーが“ラウドスピリッツ”と表現されるのに対して、グレーンウイスキーは“サイレントスピリッツ”と表現されますが、富士御殿場蒸溜所では、3種類の異なる蒸留方式を使い分けることで、グレーンウイスキーにもしっかりと個性をもたせ、特長ある香味の原酒をつくり分けています」と語ります。
ここで田崎さんは、「富士山麓 シグニチャーブレンド」に少しずつ水を加えていきながら、香り立ちや味わいの変化を愉しみました。
「加水をすると、さまざまな香りが鮮やかに立ち上りますね。そして、口に含んだ時に甘みや繊細で複雑な風味をより感じるようになります」。田中さんはこれに賛同しながら、「スプーン1杯、2杯と、少量ずつ水を足しながら、香り立ちや味わいの変化を愉しんで頂きながら、お好みの飲み方を発見していただければ嬉しいです」と語ります。
「憶えてから愉しむものではなく、愉しんでから憶えるもの」とは、ワインとの向き合い方を示した田崎さんの格言。「富士山麓 シグニチャーブレンド」も、自分なりの飲み方を探しながら愉しむことで、新たな魅力が見えてくるのかもしれません。
問い合わせ先/キリンビールお客様相談室 TEL:0120-111-560(平日のみ受付9時~17時)
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