『山崎蒸溜所』で熟成された‟ワンランク上の味わい”の梅酒、 その魅力を解き明かす。

  • 撮影:長谷川 潤(p1、3)、江森康之(p2)、蛭子 真(p2)
  • スタイリング:廣松真理子
  • 文:小久保敦郎(p1~3)、小長谷奈都子(p2)
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華やかな香りと深い味わいの「山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽仕込梅酒」。お酒好きの男性に、じわじわと支持を広げているようです。

梅酒といえば甘く軽やかな味わいで、女性が好んで飲んでいるイメージもあります。ところが最近は、お酒好きな男性も注目するプレミアムな梅酒が登場しています。それがサントリーの「山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽仕込梅酒」。この商品の特長は、日本のウイスキーのふるさとである山崎蒸溜所で熟成されていること。華やかな香りと深い味わいのプレミアムな梅酒。そんな大人の梅酒がなぜ生まれ、どのようにつくられているのか。魅力を解き明かすべく、商品担当者に話を伺いました。

ブランドマネージャーと開発担当者が語る、本格的な味わいへの挑戦。

ブランドマネージャーの堤麻由子さん。「お酒好きな人にこそ、飲んでいただきたい梅酒です」。

最初にお話を伺ったのは、ブランドマネージャーの堤麻由子さん。まず「山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽仕込梅酒」が誕生した背景について伺うと、「梅酒をあまり飲まなかった方にも愉しんでもらいたい」と話します。

「もともと梅酒は女性に好まれているお酒です。でも、食事やシーンに合わせて、お酒を変えるようなこだわりのある男性にも愉しんでいただける梅酒ができないものだろうか、と考えていました」

特別な熟成がわかるよう、ウイスキーの古樽をイラストで示したラベルデザイン。焙煎樽に貯蔵することで、ウイスキー由来の奥深い香りがグラスの中から立ち上ります。

商品の開発が進み、初めて「山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽仕込梅酒」の原酒を口にしたときの印象を堤さんはこう語ります。

「いままで味わったことのない香りと深いコクを感じました。この梅酒は、甘さ控えめで、ウイスキー由来の熟成感と渋みがうまく重なり合っていて、とてもおいしかった。ウイスキーのようにゆっくり飲みたいな、と思ったのを覚えています」


山崎蒸溜所勤務を経て、本場フランスでコニャックやリキュールについて学んだ後、2013年から梅酒の商品開発を担当している久保田素生さん。

次に、開発担当者の久保田素生さんに、誕生に至る経緯や焙煎樽、焙煎樽の貯蔵で得られる効果について、詳しく伺いました。まず、どのように「山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽仕込梅酒」は生まれたのでしょうか。

「長くウイスキーをつくり続けている弊社には樽の専門家がいて、蓄積された知識や技術があります。その知識や技術を活かさない手はないという答えにたどり着きました」

名水の里で、桂川、宇治川、木津川の合流地点にあり、辺り一帯を山に囲まれた温暖かつ湿潤な気候の山崎の地は、まさにウイスキーの理想郷。

京都の南西、天王山の麓に位置する山崎蒸溜所は、1923年に創業者の鳥井信治郎が日本のウイスキーづくり、サントリーのウイスキーづくりの原点と定めた場所。

「ウイスキーの貯蔵に最適な環境は、同様に貯蔵熟成させることでコクやまろやかさを増す梅酒にもぴったりなはず。ウイスキーの古樽に貯蔵し、山崎蒸溜所で熟成させることは、自然な流れであり、それ以上の方法は考えられなかった」と久保田さんは語ります。

「ウイスキー樽の専門家は、樽で寝かせることで得られる効果や期待を予見できるし、梅酒の開発グループは樽貯蔵が果実酒にもたらす香味に期待感があった。他では真似できない、サントリーだからこそ生み出せた製法です」

そこで選ばれたのがウイスキーの熟成に使っていた古樽を焙煎した焙煎樽による熟成でした。

「焙煎樽とは、簡単に言うとトースターで材木の表面を焼く処理のことです。ウイスキーやブランデーづくりにも、樽の内面を焼くチャーという工程がありますが、そちらは直火。木を直接焼くので、焦げた香りが付く。その特徴的なものがバーボンです」

でも、果実酒である梅酒と焦げた香りは相性がよくないため、トースターの登場です。

「赤外あるいは遠赤外というのは、じっくり時間をかけて熱を入れるため、透過性がよいです。樽の内部まで熱が入って、樽材を構成する木材のリグニンという成分がバニリンなどの成分に分解します。バニリンは、我々がよく知っているバニラの甘い香りですね」

そのバニラの甘い香りと梅酒のフルーティな甘さは、同系の成分をもち、マリアージュとして非常に相性もよいのだそうです。

山崎蒸溜所内の梅酒の熟成庫。樽からの香味が強すぎないウイスキーの古樽を使用しています。

代々受け継がれた知識やノウハウをもとに樽の担当者が試行錯誤を繰り返す一方で、焙煎樽に詰める梅酒もまた、焙煎樽の貯蔵に最も適した味わいが追求されました。

「厳選した国産の南高梅を使って、産地から近い大阪で漬け込んだものです。樽の成分と相性のよい特別な味わいに仕上げています」

究極の組み合わせだ、と久保田さんは確信をもって話します。

「樽で熟成させて得られる特長は、程よい樽の香りと、驚くほどのやわらかさ。ブランデーを担当している時、VSOPを赤ワインの樽で後熟させる赤ワイン樽仕上げという製品を開発していて、同じような感覚だろうとは思いましたが、本当に不思議なくらいやわらかな味わいになりました」

開発に長きにわたる歳月を要して完成された「山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽仕込梅酒」。

梅酒を置いているバーは多くないけれど、梅酒は伝統的な日本のリキュール。ぜひバーでも梅酒を楽しんでほしい、と言う久保田さん。

「弊社のウイスキーを彷彿させるような貯蔵感と、それにともなう、まろやかな風味、舌に残るしっかりした余韻。ジャパーニズウイスキーの原点であるサントリーにしかできない梅酒です。まずはストレートでそのままの味わいを愉しんでほしいですね」

「ウイスキーよりもう少し甘さや酸味がほしいという方にも愉しんでもらえると思います」と久保田さん。

一日の終わりに優しく寄り添う、本格派梅酒。

大人の梅酒をロックで味わうプライベートなひと時は、張り詰めた神経をゆるゆるとほぐしてくれます。

ウイスキーの貯蔵に使われていた古樽を焙煎し、その中でゆっくりと熟成して仕上げた「山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽仕込梅酒」。ウイスキー由来の円熟した香りがあり、ドライな飲み口を楽しめる大人の梅酒は、一日の終わりのくつろぎタイムに優しく寄り添ってくれます。夕食後、たとえば本を読みながら、氷を入れたロックグラスで。いつもならウイスキーという場面で、それに代わるチョイスとなりうるのは、手間と時間をかけてていねいにつくられた本格派の山崎梅酒ならでは。

また、甘さ控えめなので、食事中のお酒としても愉しむこともできます。そんな時はソーダ割りがお薦め。繊細な味の和食とは、ことのほか好相性です。

筆書きの「梅酒」の文字は、サントリーウイスキー「響」と同じく、書家の荻野丹雪氏によるもの。金色で印字した「SUNTORY UMESHU」に、日本を代表するプレミアム梅酒としての矜持が込められています。

ブランドマネージャーの堤さんは、夕食後にロックで味わうことが多いそう。

「お酒が好きなのでいろいろな種類を飲むのですが、ウイスキーではなく、ちょっと甘さがほしい時はこの梅酒に手が伸びます。ウイスキーだとついおつまみも食べてしまいますが、程よい甘さがあるため、梅酒だけで満足できるのもいいですね。ハードワークで疲れた日の夜、ほのかな甘さに癒やされながらお酒を愉しみたい――。そんな気分の時にぴったりです」

黒いボトルはシックで、家のインテリアにも違和感なし。ウイスキー感覚で味わいたくなるこの梅酒は、家飲みの愉しみ方を増やしてくれることになりそうです。

「山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽仕込梅酒」660ml ¥1,297(税込希望小売価格)
山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽仕込梅酒 ソーダ割350ml缶 ¥213(税込希望小売価格)。山崎蒸溜所 焙煎樽仕込梅酒にソーダで割った味わいを、手軽にお愉しみいただけます。5月15日(火)から全国で数量限定新発売。
左:「ロック・ソーダ・水割」¥590(税込) 右:「すっきりライムとミントの山崎梅酒サワー」¥590(税込)

2018年6月4日(月)から、全国の「カフェ&バー プロント」にて山崎梅酒が愉しめるフェアを実施します。ロック・ソーダ割りはもちろんのこと、山崎梅酒のおいしさを活かした期間限定のオリジナルメニューも愉しめます。 ※フェア開催期間:6月4 日(月)~30日(土)
PRONTOホームページ https://www.pronto.co.jp

●問い合わせ先/サントリーお客様センター TEL:0120-139-310
www.suntory.co.jp/umeshu/baisen-umeshu
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