新しい時計デザインを探求する「ラドー」。デザイナーが挑んだ6本の特別な「トゥルー」には、機械式時計の未来を感じさせる自由で斬新な発想がありました。
常に革新的なクリエイションに取り組んできた、スイスを代表する時計ブランド「ラドー」。今年発表された「トゥルー・デザイナーズ・コレクション」は、その最も新しい試みです。今回、起用されたのは、時計とは異なるジャンルで世界的に活躍する6組の気鋭のデザイナーたち。彼らはラドー独自のハイテクセラミックを採用した定番モデル「トゥルー」をベースとして、それぞれに時代を先駆けるオリジナリティを発揮。いずれのモデルも約千本が世界限定販売されます。
たとえば、ファッションブランド「アンリアレイジ」のデザイナー、森永邦彦による「トゥルー シャドー」は、光によって色合いを変える画期的な技術を取り入れています。その発想は、時計のデザインの新しい1ページを思わせるもの。他のデザイナーによる5点の時計もひとつひとつが斬新で、シンプルさの中に意外性をそなえています。ラドーというブランドの進化を、そこに感じることができるのです。
ラドートゥルーコレクション、 6本の時計とデザイナー
TRUE SHADOW トゥルー シャドー
光により色が変わる、かつてない時計の姿。
ダイヤルの素材に、紫外線の量によって透明から黒へと色を変えるフォトクロミック技術を採用。太陽光の下では黒いダイヤルの下に隠れているオートマティックの内部機構が、夜や室内では徐々にあらわになっていきます。デザイナーの森永邦彦は、そこに服を脱ぐ人のイメージを重ねました。¥232,200(税込)
森永邦彦(ファッションデザイナー)
1980年東京生まれ。早稲田大学などを経て、2003年に自身のブランド「アンリアレイジ」設立。11年、毎日ファッション大賞新人賞を受賞。14年、パリ・コレクションにデビュー。「神は細部に宿る」を信念とし、既存のイメージにとらわれない革新的な洋服を提示しています。
TRUE PHOSPHO トゥルー フォスフォ
素材の引き算が生む、心地よいインパクト
ミニマリズムと軽さをテーマに、スイスのビッグゲームがデザインしたモデル。黒い真鍮製のダイヤルに無数の穴をあけ、素材をマイナスすることで圧倒的な個性をもたせています。メカニズムが透けて見えるダイヤルは、長い歴史をもつスケルトンウォッチの再解釈と言えます。夜光性インデックスも、この穴を生かして配されています。¥243,000(税込)
ビッグ・ゲーム(プロダクトデザイナー)
オーグスティン・スコット・ド・マルタンヴィル、グレゴアール・ジャンモノ、エルリック・プティの3人が設立したスイスのデザインスタジオ。ローザンヌ美術大学、ECALで教育者としても影響力をもっています。
TRUE BLAZE トゥルー ブレーズ
素材の探求に基づく、まばゆいほどの輝き。
準貴石を用いた華やかな作風で知られるアモイア。この時計でも彼の美意識が発揮され、ダイヤモンドパウダーの結晶構造を再現し、きらびやかなダイヤルが完成しました。ゴールドカラーのロゴやインデックスは、サファイアガラスの下面に施してあります。プラズマハイテクセラミックケースの色つやが、輝きをいっそう際立たせる。¥243,000(税込)
サム・アモイア(インテリアデザイナー)
パリのメゾン・エ・オブジェでライジング・タレント賞に選ばれるなど、世界的に人気が高まっているニューヨーク拠点の新進デザイナー。彫刻的な家具を手がけ、ギャラリーでの発表に力を入れています。
TRUE STRATUM トゥルー ストラタム
光と影に浮かび上がる、コンポジションの美。
ダイヤルは、中央に向かって凹んだ階段状になっていて、さらに左右がアシンメトリーな造形。シンプルな印象に光と影の豊かな表情をプラスしています。楕円形のロゴプレートやイエローが映える針も、完成度の高いコンポジションを形づくります。ケースの裏面にはサファイアガラスの窓をつけて、ムーブメントを見せています。¥232,200(税込)
ライナー・ムッチュ(プロダクトデザイナー)
デンマーク、ドイツ、オーストリアでデザインを学び、2008年にウィーンにて自身のデザイン事務所を設立。エレガントさ、精密さ、シンプルさを重視した作風で、家具や照明器具を多く手がけています。
TRUE CYCLO トゥルー サイクロ
洗練されたシンプルが、エレガンスを醸す。
自転車競技のレース場をモチーフにしたダイヤルが目を引きます。このサテン仕上げのダイヤルに、6時位置の円形のデートカレンダーや、ストップウォッチを思わせるインデックスをレイアウト。マット仕上げのケースやレザーストラップが、優雅な佇まいに調和。フランスのエスプリも感じさせるデザインです。¥189,000(税込)
フィリップ・ニグロ(デザイナー)
1975年、ニース生まれ。パリでデザインを学び、99年に独立。現在はパリとミラノを行き来しながら多彩なデザインを手がける。2014年、パリのメゾン・エ・オブジェで最優秀デザイナーに選ばれた。
TRUE FACE トゥルー フェイス
鏡のような存在感で、周囲を映す出す。
ミラーのように磨き上げたダイヤルが、ひときわ印象的なモデル。その曲面が周囲を反射し、刻々と表情が移り変わっていきます。この作風はジータが手がける家具やオブジェの延長線上にあり、素材から発想するという姿勢も一貫しています。サテンブラシ仕上げのケースとのコントラストが、その印象をより刺激的にしました。¥243,000(税込)
オスカー・ジータ(建築家)
1975年生まれ。スイス連邦工科大学チューリヒ校で学び、現在はポーランドを拠点に幅広いデザインを手がけています。代表作に、金属を風船のように膨らませて鏡面仕上げした家具のシリーズなど。
森永邦彦とラドーCEOが語る、イノベーションとビジョン
9月に東京都内で開催された「ラドー・トゥルー・デザイナーズ・コレクション」発表会。そこではこのコレクションの「トゥルー シャドー」を手がけたファッションデザイナーの森永邦彦が、スイスから来日したラドーCEOのマティアス・ブレシャンとトークイベントを行いました。
ブレシャン 私たちは創業以来、イノベイティブなブランドとして、常に外の世界にインスピレーションを求めてきました。今回のコレクションにはそんな背景があります。
森永 ラドーの実験的なものづくりに共感していたので、何かラドーのみなさんを驚かせるものにしたかった。そこで、1日の光の変化を時計にしようと考えました。
ブレシャン トゥルー シャドーは、時計業界に新しい息吹を吹き込むものです。ただしダイヤルの色を変化させるのは、技術面でもコスト面でも難しいことでした。
森永 日常に寄り添いながら、非日常を感じさせる時計ができました。多くの人の手に渡ることを願っています。
ラドー ショップリスト
●グレイシス大西〈北海道〉 TEL:0166-73-8116
●大丸札幌店〈北海道〉 TEL:011-828-1111(代表)
●ビジュ大西フィール旭川店〈北海道〉 TEL:0116-56-0715
●さっぽろ東急百貨店〈北海道〉 TEL:011-212-2211(大代表)
●うすい百貨店〈福島県〉 TEL:024-932-0001(代表)
●小田急百貨店新宿店〈東京都〉 TEL:03-3342-1111(大代表)
●京王百貨店新宿店〈東京都〉 TEL:03-3342-2111(代表)
●THE WATCH SHOP. ダイバーシティ東京プラザ〈東京都〉 TEL:03-6457-2605
●西武池袋本店〈東京都〉 TEL:03-5949-2640
●タカシマヤウォッチメゾン東京・日本橋〈東京都〉 TEL:03-3211-4111(代表)
●髙島屋新宿店〈東京都〉 TEL:03-5361-1111
●日本橋三越本店〈東京都〉 TEL:03-3241-3311(大代表)
●HANDA Watch World〈東京都〉 TEL:03-3331-0208
●BEST新宿本店〈東京都〉 TEL:03-5360-6800
●松坂屋上野店〈東京都〉 TEL:03-3832-1111(代表)
●松屋銀座〈東京都〉 TEL:03-3567-1211(大代表)
●Long Slow Distance 東京〈東京都〉 TEL:03-6447-1311
●宝石の館 一光堂〈長野県〉 TEL:0263-33-5537
●ジェイアール名古屋タカシマヤ〈愛知県〉 TEL:052-566-8420
●KAWABA〈兵庫県〉 TEL:079-231-2339
●大丸神戸店〈兵庫県〉 TEL:078-331-8121(代表)
●天満屋福山店〈広島県〉 TEL:084-927-2512
●Long Slow Distance 広島〈広島県〉 TEL:082-248-0251
●下関大丸〈山口県〉 TEL:083-232-1111(代表)
●高松三越〈香川県〉 TEL:087-825-0739
●宝石・時計・メガネ しのはら〈香川県〉 TEL:0875-25-0036
●ジュエリーウォッチブティックIKEDAプラス〈徳島県〉 TEL:088-678-3080
●高知大丸〈高知県〉 TEL:088-825-2137
●福岡三越〈福岡県〉 TEL:092-726-7686
●長崎浜屋〈長崎県〉 TEL:095-824-3221(代表)
●ラドー/スウォッチ グループ ジャパン www.rado.com/truedesignerwatches