昨年末、大好評を博したアートコラボ「キリンラガービール アンディ・ウォーホルデザインパッケージ」がこの春、第2弾シリーズの発売を決定。これを祝し、ポップカルチャーに造詣が深い空間プロデューサーの山本宇一さんと、当企画を立案したキリンビールの山口洋平さんが対談。この画期的な試みと、ウォーホル作品の魅力について語り合いました。
昨年末に発売され大きな話題となったアートコラボ「キリンラガービール アンディ・ウォーホルデザインパッケージ」――。「バナナ」や「フラワーズ」など、アンディ・ウォーホルの代表作を大胆にプリントし、さらにはアイコンである“麒麟”が描かれたラベルにもウォーホル的な演出が施された限定商品です。1888年(明治21年)の誕生から愛され続けてきたビールブランドと、ポップアート界の旗手とのコラボレートという画期的な試み、そして色鮮やかで大胆なパッケージデザインは双方のファンの間で人気が沸騰。発売直後に完売状態となった“幻のコレクターズアイテム”ですが、このたび、入手を逃したファンの声に応え、第2弾の発売が決定しました。
今回は同じく、ウォーホルの代表作である「マリリン・モンロー」をデザインバリエーションにプラス。さらに本アートコラボ企画で採用された作品がデザインされた、オリジナルのトートバッグや陶器製ビアタンブラーセットが当たるキャンペーンも開催と、第1弾以上に注目の内容となっています。
そんな話題満載の第2弾「キリンラガービール アンディ・ウォーホルデザインパッケージ」の発売決定を祝し、「バワリーキッチン」(駒沢)や「ロータス」(表参道)をはじめ、多くの人気店をプロデュースしたカフェブームの火付け役であり、またアートや音楽をはじめポップカルチャー全般に造詣が深い空間プロデューサーの山本宇一さんをお招きし、当企画の立案に携わったキリンビール マーケティング部 ビールグループのブランドマネジャー、山口洋平さんとの特別対談を企画。ウォーホル作品の魅力から今回のコラボ企画とウォーホルのアートに対する意識との意外な共通点など、多彩な話題が繰り広げられました。
“ファクトリー”でつながる、ビールブランドとポップアートの革新性。
雑誌広告などの商業イラスト制作を経て、アーティストへと転身。以降、アメリカのカルチャーを象徴する大量生産品を対象とした作品や、時代を彩った人物などをモチーフとした多くの作品をシルクスクリーンで大量に制作。アート界に“ポップアート”というカテゴリーを確立したアンディ・ウォーホル。空間プロデューサーの山本宇一さんは、シルクスクリーン作品のみならず、映画や雑誌『インタビュー』の制作、そしてロックバンドのプロデュースと多彩な活躍をみせたウォーホル自身にも多大な影響を受けたと振り返ります。
山本 作品を大量生産するという、それまでは高尚だったアートの概念をひっくり返したウォーホルのスタンスが痛快というか。でも一方で、多彩なアプローチでアートの本質に迫っていく、その姿勢には大いに共感しました。当時の若者が共感していた反体制、反メジャームーブメントを象徴するカウンターカルチャーの旗手ですよね。山口さんはそうした影響を受けていない世代だと思いますが、なぜキリンラガービールとウォーホル作品のコラボレーションを企画したのですか?
山口 はい、いま36歳なので、リアルタイムで影響は受けていません(笑)。ただ以前、ニューヨーク旅行をした際に、MoMAで「毛沢東」や「キャンベルスープ」などウォーホル作品の原板を見て、とても印象に残っていたのです。キリンラガービールは約130年もの歴史をもつ伝統的なブランドですが、絶えず革新し続けることで時代に流されず幅広い世代に愛されています。そんなブランドイメージが、山本さんがおっしゃるとおり既成概念にとらわれず常識を覆してきたウォーホルの姿勢や作品とリンクし、新たな価値を生み出せるのではないか。そしてこの商品を通して、お客様にも自分らしく人生を楽しむことを提案できるのではないかと、このアートコラボを企画しました。
時代は違えど、ウォーホル自身や作品に影響を受けた2人。なかでも山本さんは自らが手がける店舗に、ウォーホルが設立したスタジオであり、ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーや作家のトルーマン・カポーティなど時代の寵児たちが集い文化やムーブメントを発信した「ファクトリー」のイメージを重ねていたといいます。そんなウォーホル信奉者の山本さんだけに、独自の視点でこのコラボレーション企画の面白さを見出しました。
山口 多くのウォーホル作品に触れられてきた山本さんから見て、この企画のパッケージデザインに対して、どのような感想をおもちですか?
山本 色づかいがいいですよね。キリンビールのラベルにも、ウォーホル的な色彩とデザインが施されているのが面白いです。またなにより双方のユニークな共通点が興味深い。ウォーホルは自身の「ファクトリー」でアート作品を工業製品的に大量生産しました。その作品をビールの“ファクトリー”で生産された、日本を代表するビールブランドが纏っている。ウォーホルを知っている人には、『洒落が効いてるな』ってニヤリとするのでは。また山口さんのような世代の人に伝統的なビールブランドのプロモーションに任せ、こうした大胆な企画を実現するキリンさんのチャレンジングな姿勢にも共感しましたね。
山口 正直、その視点には考えが及びませんでした。なるほど、“ファクトリー”つながりというのは面白いですね。このアートコラボ缶を飲みながら、仲間とそんな会話で盛り上がれれば楽しいですね。
「本日はウォーホルに関する対談と聞き、私のコレクションからこんなものを持ってきました」と山本さんが取り出したのは、昨年末の「キリンラガービール アンディ・ウォーホルデザインパッケージ」の第1弾に採用された、「バナナ」の元デザインとなったレコードアルバムでした。
山口 これが「バナナ」がジャケットに使われていたレコードですね。この仕事をするにあたり存在は知っていましたが、本物は初めて見ました。
山本 これは1967年にリリースされた、ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(&ニコ)というバンドのファーストアルバムで、私がウォーホルの作品のなかで最も好きなモチーフです。これは違いますが、初回盤はバナナの部分がシールになっていて、それをはがすと“ピンクの果肉”が現れる仕掛けが施されていました。ウォーホルらしい遊び心が隠されているのです。遊び心といえば、僕がこのコラボレーションでぜひ採用してほしいのが「キャンベルスープ」。ビール缶にスープのパッケージがデザインされているなんて、本当にウォーホルの洒落っ気がシンクロされると思う。これが実現したらいろんな業界が騒然としますよ!
山口 いろいろと問題が出てきそうですが(笑)、確かにアイデア的には面白いし、実現できたらすごいことだと思います。第3弾の実施が決まりましたら、前向きに検討させていただきます。本日は楽しいお話をありがとうございました。
山本 こちらこそウォーホルの話ができて楽しかったです。春からの第2弾も成功してもらって、ぜひ第3弾の実施と“キャンベルスープデザイン”を実現してください(笑)。
待望の第2弾は、オリジナルグッズのプレゼントキャンペーンも同時開催!
昨年末の第1弾に続き、この春に発売される第2弾「キリンラガービール アンディ・ウォーホルデザインパッケージ」。冒頭のページでも触れたとおり、今回の注目は「バナナ」と同様にウォーホルの代名詞的作品であり、世界中に多くのファンをもつ作品「マリリン・モンロー」が新たにバリエーションに加わりました。また前回に引き続き、「フラワー」や「ドルサイン」の人気モチーフと全8デザインがラインアップ。いずれも作品のテイストに合ったデザインがラベル部分にも施されており、ウォーホルファンならずとも全アイテムを揃えたくなる、実にコレクション欲を刺激するものになっています。
なお全8種類を擁する第2弾の「キリンラガービール アンディ・ウォーホルデザインパッケージ」は、4月18日(火)と5月16日(火)の2回に分け、各4パターンずつが発売されます。また発売直後に完売状態となった前回同様に数量限定発売であるため、ファンには発売日をお忘れなくと忠告しておきましょう。もちろんパッケージデザインは限定ながら、中身はのどにグッとくる刺激感とコク・飲みごたえがある味わいの、ホップが効いたお馴染みのテイスト。キリンラガービールファンにも安心して購入いただけます。
しかも今回は同時に、キリンラガービール「LAGER BEER×ANDY WARHOL キャンペーン」を開催します。「キリンラガービール アンディ・ウォーホルデザインパッケージ」か、本キャンペーンの専用応募シールがついた通常のキリンラガービール(350mℓ、500mℓ)を対象に、応募シール6枚をひと口として応募すると、キリンラガービールとアンディ・ウォーホルがコラボレーションしたデザインのオリジナルトートバッグ(Aコース)か、有田焼の陶器ビアタンブラーセット(Bコース)を合計2000名にプレゼント。昨年末に続く大好評企画「キリンラガービール アンディ・ウォーホルデザインパッケージ」の第2弾。プレゼントキャンペーンも含め、見逃せないコラボレーションであることは間違いありません。(高野智宏)
キリンビール「キリンラガービール アンディ・ウォーホルデザインパッケージ」
発売地域:全国
発売日:
2017年4月18日(火)※数量限定
2017年5月16日(火)※数量限定
容量/容器:350mℓ缶(6缶パック)
アルコール分:5%
酒税法上の区分:ビール
オープン価格
※ストップ! 未成年者飲酒・飲酒運転。のんだあとはリサイクル。
●問い合わせ先/キリンビール お客様相談室 TEL:0120-111-560
www.kirin.co.jp