専門家が指南する、腕時計と文具の最新トレンド

写真:正重智生(BOIL)(文具) 文:篠田哲生(腕時計)、小池高弘(文具)

スイスで行われる時計イベントが軒並み中止になるなど、コロナ禍でトレンドが掴みにくかった2020年。腕時計と文具の各専門家が今年の傾向を解説する。 文具のトレンドはこちら <腕時計編> 解説者は腕時計ジャーナリストの篠田哲生さん。 1.復刻 過去の傑作モデルを復刻する手法は、もはやトレンドとは言えないが、近年は“復刻の質”が高まっている。実は多くのスイスブランドでは過去の金型や設計を廃棄してしまったため、当時の形状を完璧に再現するのが困難だった。そこで登場したのがデジタルスキャン技術。オリジナルモデルをスキャンしてデータ化することで、より当時の姿に近づけられ...

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